精神疾患の当事者による創作エッセイでもある本作。気になる自費出版の内情や精神疾患の当事者ならではのあるあるに満ちる。私も創作活動をして誰かに認められたいという承認欲求で苦しんだので痛いほど分かった。今でも病状で苦しいよ、ここにも仲間がいたね。きついよね。それでも、前を向くしかないよ。
某少年漫画の主人公は(戦闘民族異星人)やられればやられるほど強くなる。うん、貴方は強い!
彼なりのV字回復。生きる苦痛に耐えかねて希望を手放す過程は理解できなくも無いが親から貰った身体に刃物を突き立てる前にもっとゆるやかな退路を見出して欲しかった。前半と後半は精神状態が様変わり。どんな言葉で最後を締め括る?
死のうとするのは頭。絶望して心まで引きづりこみます。でもね。体を構成する細胞は、それこそ天寿を全うするまで活動するんですね。しかし、逆もあるんです。体は大事にしてください。