概要
謎を共有し続けながら暮らすことを愛と呼ぶ
イタリアから帰国した写真家志望の信之は、富山でイタリア料理店を運営する恋人、真菜を訪ねる。相客となった牛島という男からバスの来ないバス停の話を聞き、翌日、海岸沿いのバス停を訪ねると、亡くなった娘を待っている老婦人に出会う。牛島は海岸で拾って来た貝殻をプレゼントだと渡す。真菜によると彼女も「お布施」を支払い交通事故で逝った夫の姿を見たという。警察は詐欺の疑いをかけているが真菜はとりあわない。二人で灯台の写真を撮りに出かけると、真菜も貝殻を取り出しバスの乗車券なのだという。すると灯台の明滅に呼応するように水平線の彼方から近寄ってくる光が見える。
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