暗黒竜の渇望 / らんた 様

 作品名:暗黒竜の渇望

 作者名:らんた

 URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330647877241956

 ジャンル:異世界ファンタジー

 コメント記入年月日:2024年1月15日


 以下、コメント全文。


 この度は『批評&アドバイスします』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。また企画に参加していただくにあたり、作品の文字数を削るという無茶な注文にも応えていただいたことに心から感謝申し上げます。


 さて、作品の方を拝読致しました。

 以前に批評した『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』と同様に、本作でモチーフとなった世界観や宗教観は複雑かつ考察の余地があるものだったかと思います。とりわけ神話は、複数の神話間で共有される事象や立場による見解の違いなどの細かな内容も含まれるため、有り体にいえば作者としても読者としても手を出しにくいものではあります。そうした中で本作は、神話やそれに纏わる要素が上手く物語に落とし込まれていた稀有な事例だと考えられます。物語の下地となる神話へのらんた様の理解と考察の鋭さは、筆舌に尽くしがたいものです。同時に内容はなるべく噛み砕いたうえで作中では明かされていたので、そうした意味では易しい作品だったといえます。私は神話や宗教に関しては表層的な知識しか持ち合わせていませんが、そんな人間でもすんなりと作中世界に入り込むことができました。


 一方のフィクション部分である物語に関しては、瑕疵はあれども話運びにはオリジナリティと整合性が認められました。世代を超えた壮大なスケールで描かれる暗黒竜の血脈と、様々な勢力や人物間でうごめく陰謀。味付けを間違えれば物語を間延びさせてしまう可能性がある諸々の要素は、適度な字数と神話に基づいた構成によって違和感のない尺に収められていた印象です。物語の進め方に関しても、いずれかの勢力に肩入れすることは少なく、読者が客観的な目線で物語を追うことのできる構成だったと思います。このことは正義の所在が複数あることを暗示させたと同時に、本当の意味での善悪の物差しの価値を仄めかす結果につながったのではないでしょうか。作中でのアジ・ダハーカは厄災というよりは必要悪のような側面もありますし、もっといえば現世の憎悪を一身に担って狩られる、汚れ役を請け負う存在とも考えられます。なればこそ『暗黒竜の渇望』というタイトルにも深みが生まれるというものですね。


 では、続いては気になった点をまとめていきます。

 募集要項に合わせて作品の文字数を削減していただいたということもあり、指摘が的を射ているのかは怪しいところですが、作品全体を通して気になった点をここでは挙げます。

 ➀描写の足りなさ

 ➁人物や台詞の重み

 ➂物語の面白さ

 ※「視点の揺れ」も確認されましたが本文の尺の都合上、解説は割愛させていただきます。指摘内容は『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』と同じなので、そちらをご参照ください。


 まずは➀、描写の足りなさについて。

 ラノベなのであえて筆力を抑えておられるのかもしれませんが、情景描写を始めとする表現面はかなり粗いものになっています。『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』と同じくテンポ重視の地の文が続くために場面のブツ切りや描写の省略が頻発し、作中世界の雰囲気があまり伝わってきません。これでは折角の舞台設定の面白さが半減し、「砂漠」や「近代文明」といった漠然とした情報しか読者と共有できなくなってしまいます。私を含めて多くの日本人は「ペルシャらしさ」を想像することは難しいと思いますので、本作においては情景描写に注力することが大前提といえるでしょう。また、度々挿入される人が竜へと転化する場面においては装飾過多な表現が目立ち、重厚さよりも冗漫さが勝っていた印象です。そう考えると描写の足りなさというよりは、描写の落差が本作の課題点なのかもしれません。


 Web小説の世界では難読熟語を用いるだけで「筆力が高い」と思われがちですが、それは必ずしも表現力の高さには結びつきません。難読熟語が使われる→なにかカッコイイ→こんな言葉を知っているなら、作者は頭がいいのだろう、という思考の流れが「筆力が高い」という解を出しているにすぎません。本当に筆力の高い作家は、平易な必要最低限の言葉で場面を描写してしまうものです。むしろ、誰もが想像しやすいように場面を書くといいますか。アクセントとして、洒落た表現や難読熟語を用いるというイメージです。わかりやすく説明するために、ここで一つ例を挙げてみます。


 一、ドラゴンは城に向かった。王様を見つけて炎を浴びせる。同胞たちの復讐だった。願いを叶えたドラゴンは、翼を羽ばたかせて帰っていった。


 二、一頭の真紅色のドラゴンが疾風の如くに大空を裂き、聳え立つ憎き王の居城へと驀進する。胸に秘めたるは憎悪。かつての同胞たちを鏖殺せしめた諸悪の根源。憤怒を膂力に変え、竜鬼は咆哮で以て曇天を泣かせる。雷雨を味方に城を急襲する。側防塔を鉤爪で薙ぎ払い、弓兵を烈火の息吹で殲滅する。鎧は紙屑同然に宙を舞い、糜爛した肉は地に溶けゆく。心は悦楽の坩堝にあった。脆く矮小なる命。劣等そのもの。ドラゴンは口腔より迸る炎を笑いに揺らめかせ、死屍累々に溺れる王を一瞥したのちに業火を浴びせた。蒙昧は灰燼に帰す。赤竜は身を捩って宙に螺旋を描き、宿願を果たした悦楽を噛み締めた。


 三、一頭の赤いドラゴンが決意を胸に、淀んだ空を羽ばたいていた。風が冷たい。それは硬い鱗越しにも伝わり、胸のうちにわだかまる思いを射貫く。憎き人間の王。同胞を殺めた男。復讐のときは近い。その王の居城を眼前にして、ドラゴンは咆哮した。逡巡は払われ、熱い血が心臓を満たす。寒空は道を開き、一筋の陽光が差す。我らが同胞のため。城を守る弓兵たちの火矢を躱し、飛竜をも阻む高い城壁を舐めるように旋回する。

   死角をついた。その隙に兵たちを炎で焼き殺し、鉤爪で本館の外壁を捉える。手中で瓦解する被造物、悲鳴、轟音。粉塵の中からは人影が現れる。床に尻餅をつき、怯えたように慟哭を漏らす王。ドラゴンは騒めく胸のうちを抑え、口を大きく開く。鋭利な牙の間を涎が滴り落ち、王の悲鳴が口腔に響く。嗜虐的な光景だった。数瞬の間をおいて、牙と牙とが交差する。滲み出る生温い液体。復讐の味は苦かった。目的を果たしたドラゴンは力なく羽ばたき、茜色に染まった空に消える。その背中に猛者たる威光はなく、大願成就に相好が崩れることはなかった。


 少し長くなってしまいましたが、一と二と三でそれぞれ描写力を変えてみました。

 一は必要最低限、二は装飾過多、三はその中間となります。三は字数が圧倒的に多いですが、わかりやすさでは軍配が上がるのではないでしょうか。一は簡素すぎますし、二は熟語ばかりで中身がないので。ラノベの文章としては一が適しているのかもしれませんが、読者目線で考えると想像力を掻き立てられない文章だと思います。これは大袈裟な例ですが、同じ場面でも描写次第でまったくの別物になるということは伝わりましたでしょうか。描写は表面的なものの他に、言葉にしづらい感情や感性といったものを読者に想像してもらうためにあります。ですので小説ではジャンルに関係なく、描写力を高めることは肝要です。


 ➁、人物や台詞の重み。

 ➀の事柄も関係して、作中の登場人物の像やその台詞は希薄なものになっています。そのために本来は感動するのであろう場面や台詞に重みが生まれず、どこか他人事のように感じてしまうのです。言わんとすることはわかるので、あとはやはり描写を足すことが重要になってきます。ようは、いかに読者の感情移入を誘えるかです。世の中には読者の感情移入を求めない作品は多数あり、本作もどちらかといえばそちらの色が強いですが、それを理由に描写を省くのはオススメできません。最低限、登場人物の心情を掘り下げて、読者に同情ないしは敵視してもらう構造を作るべきです。無関心とあっては、早々に作品から離脱されかねないので。誰がどんなことを考えていて、どんな葛藤があって、どんな気持ちで決断を下したのか。これらの描写を表層的にではなく、十分な文字数を割いたうえで丁寧に表現してみてください。そうすれば登場人物たちが色づき、物語がさらに面白くなるはずです。


 ➂、物語の面白さ。

 こちらは➀と➁を踏まえたうえでの話になります。本作の面白さはどこにあるのか。主観で述べても意味がないので、ここでは客観的な見解を記します。本作は良く言えば徹底した調査をもとに独自解釈を絡めた意欲作、悪く言えば読者を置き去りにした自己満足味の強い作品といったところです。その原因は、作品を構成する要素の偏りにあります。まず前提として、物語の面白さは知識だけでは補えません。そこに作者の哲学や感性、それを読者に的確に伝える筆力があって、はじめて面白さが生まれます。


 ➀登場人物になにかしらの魅力はあるのか。

 ➁地の文には求心力があるのか。

 ➂物語の構成や、下地となる設定は理に適っているのか。


 大まかに分けると、この三つですね。作者側はこれらの要素のどれかを尖らせる、または総合点で勝負するかのいずれかを選んだうえで物語を書く必要があります。本作を照らし合わせた場合、➂は卓越しています。プロに匹敵、あるいはそれ以上のポテンシャルを感じます。一方で➀と➁が疎かになっている状況です。前述した指摘部分とも一致します。これでは長所が短所で相殺されてしまい、惜しい結果となります。ですが逆にいえば、これらを克服できれば作品が化けるということです。それこそ、宣伝や馴れ合いで評価を築いただけの作品など目ではありません。カクヨムでの評価ならば、星300を余裕で越えても驚きはしません。おだてているわけではありません。客観的にみて、そう確信しているのです。だからこそ、是非とも➀と➁の課題を乗り越えていただきたい。こちらは主観です。これらのことを達成したとき、はじめて本作は正当な評価を受けることになるでしょう。


 最後に誤字脱字と、文法ルールの指摘になります。

 まず、「」の字下げは不要です。それに加えて本作では、助詞の用法や主述関係の乱れが目立ちました。おそらくはケアレスミスの類でしょうが、あまりに多いとそれだけでノイズになるので注意してください。指摘箇所はかなりの数ですので、以下の内容はなんらかの形で控えていただくと、確認作業が捗るかと思います。



 第一部 序編


 第一章より

 第二節:薄暗い牢の中から突然闇の渦が巻き上がり老婆が闇の渦から現れる。→「闇の渦」の重複。

    :その声は獣の声が混じる声であった。→「声」の重複。


 第三節:魔の者は意に返さない。→意に介さない。

    :おばばの瞳が赤く染まった。→行頭の下げ忘れ。

    :おばばの声も獣声に変りつつあった。→行頭の下げ忘れ。

    :おばばの爪が少し伸びていく。→行頭の下げ忘れ。

    :おばばは一旦間を置き……爪で威嚇した。→行頭の下げ忘れ。

    :~~溶岩が歓喜のあまりのたうち回るとおばばは前脚で支えきれなくなり暗黒の大地にどうとのめり込むんだ。→のめり込んだ。


 第四節:農民を鍵爪の手で人間をさらい、ほおばり、~~。→鉤爪。

    :しかし鱗に守られた手は浅い傷しかつけられなかった。→手には。

    :街の人々が眠りこける。→一連の文章の中で、同じ文言が重複。


 第五節:その愛撫は恐怖と悦楽を同時に感じた……。→助詞のつながりが不自然。その愛撫に~~。or~~を同時に感じさせた。とするのが適切。



 第二章より

 第一節:~~二匹は時折特訓の成果を人間界に出ては遊戯感覚で実戦し、~~。→実践。

    :人や家畜を食い殺しては成長し、とうとうザリチュの体躯はより禍々しくねじれた角が伸び、黒き鍵爪もさらに少し伸び、背には青ががった黒いせびれが次々生えてきた。→タルウィ? 鉤爪、青みがかった。

    :ザリチュはいまやとうとう師であり友ともいえるザリチュと同じ七大大魔になる閲覧式を控えていた。→謁見式の方が、表現として適しているように思います。


 第三節:いつっも「僕は……」と発言の途中で黙り込むことが多い。→いつも。


 第六節:「~~行こう!親の敵を討ちに。~~」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。



 第三章より

 第一節:やろうと思えば俺を感謝してくれる村や街に定住することも出来た。→俺に。


 第二節:この地を闇と安息の大地に変える使命を帯びていた。→行頭の下げ忘れ。


 第三節:そこに突然声が谺した。→行頭の下げ忘れ。

    :「アフラの加護を受けた剣士はどこだ!姿を見せよ!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :慌てて地下に戻ると鎧を纏い、剣を握りしめる。→行頭の下げ忘れ。


 第四節:「俺の名はカーグ!無きカーグ藩王国の王子だ!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :「俺は親に暴力を振るわされ、~~」→振るわれ。

    :闇の煙がとんどん出て行くではないか。→どんどん。

    :「ああ、わかるさ。光の剣士が答える。~~」→おそらく地の文が「」内に混在しています。



 第四章より

 第一節:ザリチュが言うや否や闇の洞窟の床からさらに濃い闇の渦が地面から噴き出し、マーサが姿を現した。→「床から」と「地面から」による表現の重複と矛盾。

    :「~~我に力と祝福を与えいただけないでしょうか?~~」→与えて。

    :「~~いいのか?もうその仮初めの姿たる魔女の姿、~~」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :ザリチュが希望を膨らまれながらもしかめっ面をする)→膨らませながらも?

    :死を予感したマーサはさまざまな回想が走馬灯のごとく目に浮かんだ。→行頭の下げ忘れ。

    :夫と子はたくさん生まれた。→夫との間に子は~~。

    :~~病を広がせる薬もしっているはず!→病を広げるor広がらせる。

    :ヴィシャップはダハーカの内なる声が聞こえた。→行頭の下げ忘れ。


 第二節:力なきものは何されても服従することとなった。→何をされても。



 第五章より

 第一節:遊牧民族達は後方の補給路を絶たれると死を意味した。→遊牧民族たちにとって、後方の補給路を断たれることは死を意味していた。の方が自然です。

    :ゆえに戦争は残虐な行為を起こさざるを得なかった。戦争では。

    :一方でその移動力と交易力に諸国頼らざるを得ず、~~。→諸国は。


 第二節:「何言ってるんだ!俺は人間だ」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :「~~さあ!早く逃げるんだ!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :全身緑の装飾に軽装備された騎士がそう答えた。→全身の装備が緑に装飾された、軽装の騎士がそう答えた。の方が伝わりやすいです。

    :そういうと竜人部隊に突進していく!おとりになるつもりなのだ。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。


 第三節:下山できるころになった時はすでに冬となっていた。→下山できるころには。

    :竜を殺したが、自分も傷を負って死んだのじゃよ。もともとは小さな王国の王子じゃった。だが復讐の心だけでは倒すことは出来ぬ。逆に闇の誘惑に取り込まれてしまう。そこでアフラだけではなく、友愛と救済の教えであるミスラの教えを勇者は学んだのじゃ。→おそらく「」の付け忘れ。


 第四節:声が聞こえなくと、いともも簡単に神官や戦士たちが誰も引き抜くことが出来なかった石の杖を引き抜くことができた。→聞こえなくなると、いとも簡単に。

    :これがカーグという王子が持つ剣と同じ効力を持つのであろうか→句点忘れ。

    :「アルトゥス本人に言わなくてよろしいのですか?彼は暗黒竜と交わった者であること、その血をもらい受けてしまった半魔であるということを。彼はもう人間ではないのです。いつ暗黒竜になるかわからないのですよ?そのような人物にいくら杖が扱えるからと言ってなぜ貴重な杖を与えるのです!」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :「~~万が一堕ちることがったら杖がアルトゥスを罰するじゃろう。ヴァルナ神がな。」→堕ちることがあったら。「」末尾に句点は不要。

    :「~~しかし、魔となったものに渡すことがいいのかと説いているのです!」→問うているのです?

    :「~~そのほうがカーグ藩王国にとっても幸せでしょう。」→「」の末尾に句点は不要。



 第六章より

 第二節:なんと武装した兵の中にミスラ神殿の神官ではないか!→ミスラ神殿の神官がいるではないか。


 第三節:「やめるのじゃ!皆のものよ」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :目には涙であふれながら。→涙をあふれさせながらor涙を湛えて。

    :王国の人間も汲み取って欲しい。→王国の人間の気持ちも。

    :この時闇の中で口が裂けるような不気味なほくそ笑んでいる存在がいた。→口を裂けんばかりに歪ませ、不気味に笑んでいる~~。文脈に整合性を持たせる一例です。



 第七章より

 第一節:その魔都の城に暗黒竜王ヴィシャップが支配する。→その魔都の城を。

    :だが、魔の大群を要しているであろうこの国に~~。→擁している。

    :仕方なく再び黄金の大蛇の姿となって大空で飛んでいく。→大空を。

    :だが、大蛇は寒さに弱くとてもたない。→とてももたない。


 第二節:あまりに幼き声に戸惑いと悲しみの声を浮かべたヴィシャップは言った。→戸惑いと悲しみの顔。

    :「~~先日伝令から光の大蛇を見たという報告が幾度も無く着ておる。~~」→という報告が幾度となく来ておる。

    :「主よ、感謝いたします。」→「」の末尾に句点は不要。


 第三節:それぞれの口の口腔に赤き光を充満させ、~~。→「口の」は不要。

    :~~さらに剣で己の体につきたてようとするではないか!→剣を。

    :破壊の悦楽を求める竜が再び口腔から瘴気がこもった赤き光が充満し、放たれた。→文法が不自然。~~竜が、口腔に瘴気のこもった赤い光を充満させて放つ。の方が自然。

    :「どんな姿であろうと、俺は魔を滅ぼしに来た。信じてくれ。」→『』の末尾に句点は不要。

    :——届け!俺の思い!→感嘆符のあとの一字空け忘れ。



 第八章より

 第一節:「充分お楽しみください。インドラ様。」→「」の末尾に句点は不要。


 第二節:——ぐはっ!まぶしい!→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :そんな光景に冷酷なおどろおどろしい声が響く→句点忘れ。

    :「仲間割れしている場合か馬鹿者!その客人は我が招いた」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :「父上!なにゆえ天空の力を借りるのです。あやつに忠誠心などないことはわかっているはず!隙あればいつでも天空の善見城から攻め入ることも可能なのですぞ!なぜあやつが父の力を借りた大魔なのです!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。


 第三節:肉が炭のことく焼け焦げ、~~。→炭のごとく。

    :三叉矛をかざし、今度は一人づつ鉾でなぎ倒し、突き刺す。→一人ずつ。

    :だが、光を浴びてもまったく意に返さないではないか。→意に介さない。

    :闇の鉾が光に障壁を粉々に打ち砕いた。→光の障壁。

    :~~跳躍した暗黒騎士は大蛇の鍵爪をかわし~~。→鉤爪。



 第一部 作品解説より

 :これは主に仏教説話を基にして書いたものあります。→書いたものであります。



 第二部 暗黒竜の野望


 第一章より

 序章:そばには国境でもある大河ユーフラテスが~~。→行頭の下げ忘れ。

   :「王子、まっていてください。今手当てを。」→「」の末尾に句点は不要。


 第一節:全身を震えながら声を発していた。→震わせながら。

    :「~~真の神は人に安隷と知恵と平穏を与えるもの。~~」→安寧?

    :これ以上自分が傷つくことも、傷つかれることもない。→傷つけられることもない。

 第二節:たった二匹と一人で死の国を攻め入るのである。→死の国へ。

    :背中の痣があることを。→背中に。

    :だが、王子には今は黙っていることにした。→王子は。



 第二章より

 第二節:王子はやがてあのとき同様、~~。→あのときと同様に、

    :暗黒の者が見た光景は暗黒の者が食むにふさわしい魂の光景であった。→行頭の下げ忘れ。

    :獲物の前にした高揚感が抑えきれない。→獲物を前にして。



 第三章より

 第一節:下碑た笑いを霧の中で撒き散らしながら西へと飛竜を駆り立てる。→下卑た。

    :~~ここを拠点にして再びマルダース王国に攻め入るためにここにやって着た。→やって来た。

    :さらにザリチュは実践で鍵爪を切り裂く方法、~~。→実戦、鉤爪。

    :実践だけに命を落とす危険が高かっためか上達は逆に前の少年よりも早かった。→実戦。

    :ザリチュは己の体を通じてタルウィの心の弄って見るとまだタルウィには人間時代の心が残っていたことが分かった。→行頭の下げ忘れ。

    :足はロバの蹄と光沢を放つ鍵爪へと変化した。→鉤爪。


 第二節:~~鍵爪でイマ王を切り裂くことに成功した。→鉤爪。

    :だが、弱弱しい閃光ではまったく効果がない!すり抜けていっただけであった。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :ザリチュが駆ってきた人の血肉をむさぼるように食うタルウィ。→狩ってきた。

    :「貴様ら……一匹ではなかったのか。」→「」の末尾に句点は不要。

    :やがて二匹はそれを吐き出した→句点忘れ。

    :「危なかったな。だがこれで半島はわれら闇のものだ。」→「」の末尾に句点は不要。

    :するとなんと死人から魔族へと変わっていくではないか!生き返ったのだ。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :~~インドラは万が一のために地獄ににて子孫を残した。→地獄にて。



 第四章より

 第一節:「ギリメカラよ、我ら鬼族が治めるふさわしい暗黒の色に空を染めよ」→治めるにふさわしい。

    :妻は自分背に赤子乗せた。→自分の背に。

    :牙や鍵爪、炎や氷でもって次々嬲り殺されていく人々。→鉤爪。


 第二節:一方、角を持った魔は人と人の子を連れ、下水から街の郊外へと逃れようとした。→下水道。

    :「その子をどうするのかな?裏切り者よ」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :「~~王は生死の区別は問いていないのだからな」→問われていないのだからな。

    :この粉末は東方より伝わった火薬であった。→行頭の下げ忘れ。



 第五章より

 第一節:~~木で作った剣技の練習をしている者が二人いた。→剣で技の練習を。

    :「なっとなん! これでも十分の一にまで力を落としているつもりだが。衛視がこんな腕前でどうする!」→なっとらん!、衛士。

    :子ども達は農作業と文字と宗教を教えることになっている。→行頭の下げ忘れ、子ども達には。


 第二節:~~怪しい暗黒の光沢を持った鍵爪が伸びていく。→鉤爪。

    :「そしてお前の大事な宝物を部下が見つけたようだぞ。」→「」の末尾に句点は不要。

    :「この子は数時間後には毒が廻って死ぬ。きゃははは。」→「」の末尾に句点は不要。

    :手の鍵爪が黒く鋭利に伸びていく。→鉤爪。

    :足の蹄が割れて鍵爪に変化しながら鍵爪が伸びていく。→鉤爪、単語の重複。


 第三節:「このファリドゥーンにヴァルナ神殿へ行ってこの子の審判を仰ぐこととする。~~」→このファリドゥーンをヴァルナ神殿に連れて行き、審判を仰ぐこととする。の方が文法的に自然です。



 第六章より

 第一節:泥だらけになるまで遊んだ子ども達の服を脱がし、~~。→行頭の下げ忘れ。

    :沼の中で自分の顔全体に瘤が生じ、その瘤が溶けて流れ、~~。→行頭の下げ忘れ。

    :「すまぬ、完全な魔とまで化してしまうとこうなってしまう、これが血の宿命だ。そして、この血がお前にも流れている。」→「」の末尾に句点は不要。


 第二節:衛兵に連れて行かれたのは一般人には入れない王の謁見の間。→行頭の下げ忘れ。

    :これが、ジラント王。→行頭の下げ忘れ。

    :「その役をお前が担ってほしい。」→「」の末尾に句点は不要。

    :それを聞くと目の前の竜が一気に暗黒竜に見えた。→行頭の下げ忘れ。


 第三節:「ええ、幻です。戦時になれば一時的にジラント王がすべて権限を握ります。この夢を消さないのが我々の仕事です。」→「」の末尾に句点は不要。



 第七章より

 第一節:「通行票もよし!よし、通れ」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。


 第二節:しかしあっさりとかわされ、鍵爪で切り裂かれるファリドゥーン。→鉤爪。

    :鍵爪も死神が持つ鎌のごとき形となる。→鉤爪。

    :「~~お前も大魔アジ・ダハーカ様の祝福を受け続いた者なのだとはな。~~」→受け継いだ。

    :相手の鍵爪が突き刺さる。→鉤爪。

    :うりつたつの竜がさらに後方に瓦礫ごと吹き飛ばされる。→瓜二つ?

    :「もう一匹残こっていたか」→残っていたか。

    :そういうとファリドゥーンにも光の鉾を貫いた。→ファリドゥーンも光の鉾で。



 第八章より

 第一節:「~~その罪を受け入れることにし、我は眠りに付いた。~~」→眠りに就いた。



 第二部 作品解説より

 :ただし、罪をl悔い改めるものに対しては優しい神であり、~~。→タイプミス。



 第三部 暗黒竜の絶望


 第一章より

 序章:凛とした声。→行頭の下げ忘れ。

   :さらに闇の王は満身創痍の大地の竜王が自らの鍵爪によって死を選ぼうとしているところを腕を抑ながら闇から現れ、~~。→鉤爪、押さえながら。

   :もう片方の腕も抑えた。→行頭の下げ忘れ、押さえた。

   :それは全てを奪われ 闇に追われし巨竜の姿。→不自然な一字空け。

   :未来を捨て 希望を拒む追い詰められた巨竜の姿。→不自然な一字空け。

   :虚無のごとしなれど 生への慈愛を持つ巨竜の姿 にもかかわらず、~~。→不自然な一字空け。

   :「~~そして我々と同一の存在たる闇と共に闇の種族でたる我々に栄光の世を創る」→闇の種族たる。

   :深き鍵爪、~~。→鉤爪。

   :足はロバの蹄と光沢を放つ鍵爪へと変化した。→鉤爪。


 第一節:もうひつは使い物にならない石の剣を背中に……。→もう一つは。

    :建物の前に、両腕、両足が長く伸びた神殿の前に現れたのは山羊のごとき角、長い顎鬚あごひげ、コウモリの翼、ロバの蹄ひずめ、を持つ黒き鱗と獣の毛が混じる竜であった。→文法が不自然。建物——神殿の前に現れたのは、~~。の流れで容姿を説明した方がいいです。


 第二節:互いが爪と剣が交錯する。→互いの。

    :ザリチュは避けるが次々ザリチュに向かっていく刃によってさすがによけきれずにザリチュも細かい傷が次々出来て行った。→ザリチュは避けるが、さすがに次々と迫り来る刃を捌ききれず、細かい傷を負っていく。の方がまとまりはいいです。

    :「ヴァルナに私の特徴をお前に教えたようだな」→ヴァルナは。

    :彼のふさわしき居場所である大地へと……。→行頭の下げ忘れ。



 第二章より

 第一節:タルウィは顎から透明な青黒き透明の液体を吐く。→単語の重複。

    :タルウィは元々人間でありながらザリチュによって静寂の世界を知り、魂を救われた魔である。→行頭の下げ忘れ。


 第二節:「待たれよ! 勇者。巫女はもう『アカ・マナフ(悪意の意)』という名ではない。」→「」の末尾に句点は不要。

    :跪いて修羅剣と竜鱗剣を両手て渡すファリドゥーン。→両手で。

    :「三つそろえば我々の真の姿をみせようぞ。その時、暗黒の魔王との戦いになる。これしきのごときで負けたら魔王には勝てぬ。暗黒の世になるであろう。」→「」の末尾に句点は不要。



 第三章より

 第一節:ミスラ神殿から咆哮が聞こえる。→咆哮に、方向とルビ振りが。

    :「さあおしゃべりは終りだ。闇の福音に害をなすものは死んでもらおうか。」→「」の末尾に句点は不要。

    :倒れたファリドゥーンを足の鍵爪でバリアごと押さえ込む。→鉤爪。

    :さらに足の鍵爪の力が増す。→鉤爪。

    :——こやつの体の借りたのが失敗。→体を借りた。


 第二節:三つの剣が斧のような形をした剣に姿を変えた!さらに剣斧からすさまじい光が発する。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。



 第五章より←第四章を飛ばして挿入されています。非公開にされた分でしょうか。

 第一節:「ギリシャ侵攻?カザンを足がかり?~~」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :「今日はもう遅い。明日の戦いの備えるのじゃ。~~」→戦いに。

    :振るえが止まらないアエーシェマ。→震え。

    :ヴィシャップ以来人との感触であった。→以来の人との感触。

    :(相打ちができるか?虐殺王の名にかけても勇者は殺す。そうしないとどの道我の命は……)→疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :次々アエーシェマ軍が城内で謁見室を除き撃破していく。→撃破されていく。


 第二節:(さすがはダハーカ様作った魔法陣。勇者など私で十分ということか)→さすがはダハーカ様が作った。



 第六章より

 第一節:ヴィシャップに二度目の進化を施した時の同じあの魔法陣であった。→時と同じ。


 第二節:——すべての苦しみを安隷……闇が従えるの大地に変えん!→闇が従える大地。

    :光の竜が鍵爪で闇の竜の腹を切り裂く!→鉤爪。

    :だが闇の爪も閃光もまったく利かなかった。→効かなかった。

    :「~~新しき世界をここ見ているがよい。~~」→ここで見ているがよい。

    :「今だ!天井に開いている空洞を塞ぎ山ごと封印するぞ!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :疾風に勢いで飛び上がる竜。→疾風の勢いで。



 終章:「~~ここはお前の産まれ故郷だが、お前は生まれたばかりの時にお前を連れていった。~~」→俺は生まれたばかりの時にお前を連れていった。

   :二階の謁見室に入った。→行頭の下げ忘れ。

   :そして自らの腕を鍵爪で抉り取ったのは黒き血肉。→鉤爪。

   :王妃を誰も止めるものはいなかった。→王妃を止める者は誰もいなかった。

   :勇者は最後に剣斧の姿を解き放ち、それぞれ元々す姿である修羅剣とミスラの杖があった場所に戻し、石棺に納めた。→元々の姿である。



 余談:~~全員養父であるのファリドゥーンの元で育った。→養父であるファリドゥーン。

   :三つ子が成長するとファリドゥーンは竜に化身し、王宮内で三つ子を修行をしたそうである。→三つ子の修行をしたそうである。



 第三部 作品解説

 :ロシアやベラルーシではにがよもぎが自草しています。→自生。

 :~~簡単にラファエル負けて幽閉されるほどですから強くはありませんが、~~。→ラファエルに負けて。

 :しかし、前巻の解説でお話したように~~。→お話ししたように。

 :水天(ヴァルナ)は裁きの神であることを前巻ご説明しました。→前巻で。



 第四部 ロスタム王子の冒険 暗黒竜の復活


 第一章より

 序章:「~~その雷が銅線を通り、各家に電気が遅れます。~~」→送れます。


 第一節:「王子。私を修行の場では憎き魔族と思いください。~~」→お思いください。

    :医療が受けられずに死んで行った墓が並ぶ光景、「サルワの怒り」で死んだ墓……。→死んでいった者の墓、死んだ者の墓。

    :「議会はそなたらにも探索命令が下った」→探索命令を下した。

    :その数時間後、太陽が沈むころに二人の獣人が馬とともに王都の門を抜けた。→行頭の下げ忘れ。


 第二節:鎧が強固のため全く効果は無いがそこから思いっきり地面に倒した。→鎧が強固なため。

    :しかし、これが文明社会を取り戻す大きな第一歩となった。→文頭に不自然な一字空け。

    :竜馬と共に全土に名声が轟いた。→行頭の下げ忘れ。



 第二章より

 第二節:王子が覚ましたのは夜中だった。→王子が目を覚ましたのは。

    :「~~逆らったら環がそなたの頭は破裂する。~~」→頭を破裂させる。

    :「その心意義はよし」→心意気。



 第三章より

 第一節:「なんでも。そんなことよりキャッチャーやって。」→「」の末尾に句点は不要。


 第二節:「すごいじゃない!王子!!」→感嘆符のあとの一字空け忘れ。

    :今度はもっと大きい黒色の玉を作り上げる。→行頭の下げ忘れ。

    :「~~責任は王都に帰ったら取らせてもらいます」→取っていただきます。

    :自分ははめていた犬人用の首輪が鬼に向かって飛んでいく。→自分が。

    :間に会った——!→間に合った——!



 第四章より

 第一節:それぞれ寝室に入り、疲れ果てた五人はそれぞれの部屋にて就寝する。→行頭の下げ忘れ。

    :「~~目をつぶるとしよう。」→「」の末尾に句点は不要。

    :「~~外務大臣に手渡して議題に乗せるとする。」→「」の末尾に句点は不要。


 第二節:「アータヴァカ様、わかりました。同行します。」→「」の末尾に句点は不要。

    :「大元帥アータヴァカ様、お教えできませぬか?なぜゆえ人間や我々獣族の肉を食うのかを」→疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :「~~人間や元魔族である獣族、半獣族の逆襲に会う。~~」→逆襲に遭う。



 第五章より

 第一節:しかし、もう一つ重大な親書がここにあった。→文頭に不自然な一字空け。

    :ここは十五年前の悲劇の時と時が止まっているのでは?というような光景であった。→悲劇を境に、時が止まっているのでは? 疑問符のあとの一字空け忘れ。

    :緑化は電気ポンプによって配水が行なっていたためか砂漠に戻ってしまっている。→配水が行われていたためか。


 第二節:王子の振るえが止まらない。→震え。

    :それを見た血だらけのアラが王子を軽く襟をつかみ、殴る。→それを見た血だらけのアラが、襟首を掴んで王子を殴りつける。

    :牙を抜き、懐から取り出したガーゼで子の傷口に巻き、腸を腹部に戻す。→ガーゼを子の傷口に巻き、


 第三節:が、竜の口から桃色の煙が街中を充満した。→竜の口から吐かれた桃色の煙が、町中に充満した。

    :竜馬は王子の炎の直撃を回避させた。→王子への炎の直撃。

    :だが王子から、突然角が額から生えた。→だが突然、王子の額から角が生えた。

    :~~街にも王宮には誰もいなかった。→街にも王宮にも。

    :勇者!勇者!勇者!の歓声とともに。→感嘆符のあとの一字空け忘れ。



 第六章より

 第一節:「この目でお前の裏切りはしかと目にした」→表現の重複。この目で、は不要かと思います。

    :「~~もちろん人間も獣人もたやすく切れる。」→「」の末尾に句点は不要。

    :はるか東方の彼方にあるの漢という国の歌だったのだ。→彼方にある漢。


 第二節:「~~もっとも正当防衛が必要という場合も生じますが。」→「」の末尾に句点は不要。

    :出立の前夜に王宮のバルコニーで、王子とケンが出合った。→出会った。



 第七章より

 第一節:そのころファリドゥーン王国の城では……。→行頭の下げ忘れ。

    :「サルワよ、念のために王宮内で防備つくのだ。~~」→防備につくのだ。

    :確かにに魔導物質はそう簡単には壊れない。→確かに魔導物質は。


 第三節:ジャヤンタの体から雷を帯びた闇の空気がじわり渦巻く。→じわりと。

    :次に頭蓋骨が陥没する鈍い音次々と響かせる。→鈍い音を。



 第八章より

 :それを見た竜が鍵爪で鎧ごと抉えぐる。→鉤爪。

 :「大丈夫だ。目は見えんともお前の心は伝わってるぞ。」→「」の末尾に句点は不要。



 終章

 :三王国の姿は都市部をなれると汚染地域や津波被災にもエネルギー作物を植える光景が広がって行った。→都市部を離れると?



 第四部 作品解説

 :~~ゆえに飲酒を断るもヴリトラは妻のことを絶対に聞き入れるという条件を飲んでしまった目に断れず泥酔するまで酔います。→条件を飲んでしまったために。

 :ところが、仏教では仏の教え従わない三世を~~。→教えに従わない。



 第五部 暗黒竜の渇望


 第一章より

 序章:周りには周りには天空から落ちたと思われる暗黒物質を纏まとった鬼の肉片が散らばっていた。→周りには、の重複。

   :~~鬼にはすぐ不自然な鎧であることを察知した。→鬼は。

   :「~~そして我ら主インドラ様を解放するのだ」→我らが主。

   :「~~ですのでこちらの戦いのほうがおもしろいのでございます。」→「」の末尾に句点は不要。

   :「はっ、仰せのとおり薬剤で肉片を塗り、~~」→薬剤を肉片に塗り、

   :ロスタム王子が全国行脚しているときにアスモデウスが村人に化けて発した『誘惑の煙』を吸い込む。→読点がなく、主述関係が不明瞭。

「ロスタム王子は全国行脚しているとき通りがかった村にて、アスモデウスが村人に化けて発した『誘惑の煙』を吸い込んでしまう。」の方が意味は通りやすいです。


 第一節:タイトルに「もうもう一人の暗黒竜」とありますが、誤植でしょうか。

 :飢餓感が増したので獲物を足の鍵爪で押さえ付け、獲物を噛り付く。→鉤爪。

    :そう言うと玉座を離れ魔法陣を描き呪文を唱えると瞬時に消えた。→行頭の下げ忘れ。

    :竜の時に我こそ王位継承者なりと大声でたてしまくったときもあった。→まくし立てる?

    :討伐令は王および王直属の兵士にも議会は下した。→行頭の下げ忘れ。


 第二節:「わが息子よ。ならば一度殺して、肉体を改造した上で蘇生しまえばいいのよ。~~」→蘇生してしまえばいいのよ。

    :いよいよこの願いが成就できそうなことに喜びの振るえが止まらなかったのだ。→喜びの震え。



 第二章より

 第一節:「~~敵国の王女と通じるなんでどんだけ恥知らずなんですか!」→敵国の王女と通じるなんて、どれだけ恥知らずなのですか!」

    :「~~我には未来はないものの、国民には未来はありますて。よくお考え……」→国民には未来がありまして。

    :竜馬を一度託し、鉄道に乗った宿屋を過ぎる。→鉄道に乗って宿屋を過ぎる。


 第三節:竜は岩と砂しかない赤茶色の大地で空しい勝利を得て次なる戦いが待っていた。→竜が岩と砂しかない赤茶色の大地で空しい勝利を得たのも束の間、次なる戦いの火蓋が切られる。



 第三章より

 第一節:結界の外から来た人間どもが打つ雨のように降ってくる。→人間どもが放つ矢が雨のように。


 第二節:——そして、われらの希望」→」は不要。

    :——勇者よ、もっと姿を見せてくれないか」→」は不要。

    :「~~正体はインドラに使えていた四天王こと持国天の幽鬼の姿よ」→仕えていた。



 第四章より

 第二節:目の周りの青き光を見届けるとやがてその啜り笑う。→その、は不要。

    :時期にそなたの真の肉体も元に戻る。→じきに。



 第五章より

 第一節:しかし、すでに死んだ者のため何度も地獄で生き返っては獄卒によって地獄の責め苦に合う。→責め苦に遭う。

    :「我らが亡者を食い殺した後に肉片を持ち帰り、亡者を復活させる場がございます。インドラも閻魔もそこにいるはずです。」→「」の末尾に句点は不要。


 第二節:悪態付きながら口は裂け、牛頭の角がさらに伸びる。→悪態をつきながら。

    :またしても阿傍は鎧を倒す。→行頭の下げ忘れ。


 以上になります。

 作者様の創作活動のお役に立てたのなら幸いです。

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