星空の下で交わされる、子どもたちと女神さまとの会話が印象的な素敵なファンタジー。
「あの星空へ、大好きなものをひとつだけ」
そう言って子どもたちはめいめいに自分のすきなものを、思い浮かべます。
そして星空へ一番に持っていくのだと、得意げに取りだしては見せ合うのです。
そこでぼくが取りだした「すきなもの」とは——?
本当に夢の中に登場した小説なの??
と思ってしまうような様々なメッセージのように受け取れる本作品。
ぼくが選んだものに、女神さまが言った言葉はまるで星々のようにキラキラしたもの。
大切なことをつい忘れてしまいそうな大人たちに、少し立ち止まりながら読んでほしい。
そんな素敵な作品です。