ものすごく楽しい試みですね!
自身の環境の変化や心情を、四季折々の俳句に込めて詠まれるのです。(主に)悪役令嬢が。
各話冒頭で一句詠まれて、その後に詞書で(『ことばがき』というのですね。他の方のレビューで知りました)簡単に俳句の背景が語られます。といっても本当にごく簡単にですので、より彼女たちの心情を想像させられ、いろいろと掻き立てられるのです。おそらく思う以上にハラハラドキドキしますよ。楽しいんだなぁ、これが。
一風変わった悪役令嬢もの、1話読めば虜になること間違いなし。私は読み終えたあとにフォローしちゃったくらいです。ぜひご一読くださいませ!
タイトルから既にパワーワードなのです。センス抜群にして秀逸で、この六文字を見ただけでワクワクが止まりません。
悪役令嬢が、どんな呪いの俳句を詠むのやら、と想像したら…これが風流で味わい深い。異世界にも季語の概念があるとは! 雅やかで素敵です。
構成は先ず、令嬢様が一句をお詠みになり、続いて、詠まれた心情、事情などを綴る詞書(ことばがき)が添えられます。
そこに令嬢のご生育や心境の変化なども織り込まれ、図らずも読者が感情移入させられてしまう。実は、ええ子では?
読んでびっくり、唯一無二の異世界俳句ワールド。強烈にして鮮烈なタイトルに偽りなしで、面白すぎる。作者様のアイデアに脱帽です。