第5話・自〇配信・英雄の怒号(3)

五話目です。この小説はイメージがわきやすくて助かる。

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~~~コメ欄~~~


:ファ!?!?!?!?なにがおこった!?!?


:なんかいきなり、あとで説明するっていわれて、何言ってんの?とか思ってたら

 急に虎がしゃべり始めて、今のお前なら一人でも倒せるとか言い始めて、そしたら

 急に雷をまとった爪でドラゴンワンパンしてた。俺。。。疲れてんのかな。


:頼む。ネタだよな?ネタだって言ってくれ。。。


:さすがにヤラセだろ。だって、チャンネル主の性格変わっちゃってんじゃん。

 バトルに夢中で自分のキャラ忘れたんだろ。その虎もスピーカーつけて誰かに話さ

 せれば不思議なことはない。


:いや、でもただの虎が雷まとってドラゴンワンパンできるか?


:チャンネル主が用意したドラゴンならあらかじめダメージ与えておいて、

 死ぬ寸前にしとけば行けるんじゃない?雷もプロジェクターとかでエフェクトつけ

 ればできないこともなさそうだし。


:ドラゴンあんなきれいな状態で死ぬ寸前までしとけばとか言ってるやつ、

 ダンジョンエアプか?ドラゴンあんなきれいな状態で瀕死に追い込むとか、

 Zランクですら無理だわ。


:じゃあ、この映像全部ほんとに起きてる現象だってのか?ありえないだろ。


:悪いが、この映像全部ほんとだぞ。<七星>


:え?どゆこと?ん?あ!七星リーダーの一ノ瀬!


~~~コメ欄(終)~~~


ドラゴンの討伐は、なぜだかあっけなく終了してしまった。いや、なぜだかっていうか、理由はわかりきっているんだけど。明らかにこの白秋さんが原因ですよね。そうですよね。強すぎるし、謎だし、この生物は何なんだ?おまけに生まれた時からそばにいたみたいな訳の分からないことも言っているし。。。

そうこうしてると、


「四葉ぁ!!!!!何やってんだ!!!自〇配信なんかあほみたいなことして!!!」


突如後ろからとんでもない怒号が聞こえた。びっくりして、後ろを振り返るとどこかで見覚えのある人の姿が目に移った。その顔はまさしく鬼のような形相だった。


「いや、あの、その、すみません。」


「すみませんじゃねぇ!!とりあえずいったん地上に戻る!

 洗いざらいすべてはいてもらうからな!もし言いたくないってんなら、警察と学校

 に報告する。いいな!!」


さすがにもう死ぬ気はないし、よくわからない力も手に入れたのでそっちをどうにかしたい。故に学校や警察の厄介になるのは、はばかられた。あ!?でも俺配信してるわ。どないしよ。


「え~と、ちゃんと話します。全部。あと、この前俺に話しかけようとしていた人で

 すよね?なんで一回顔を合わせただけのやつ助けに来たんですか?

 それと配信どうしましょう?」


ちゃんと話すことを簡潔に伝え、今最も疑問に思っている問いを口にする。


「まず、俺が君に声を掛けようと思ったのは、明らかに制服がぼろぼろの土まみれだ

 ったからだ。腕を抑えて若干足も引きずっていたし、悲しそうな顔もしていた。

 だからいじめにあってるんじゃないかってほっとけなくて声をけた。

 でも君が逃げるように帰ったから、話が聞けなくてそれでたまたまとあるスレを

 見てたら君の配信のリンクが張られてたんだよ。」


そう何ともお人よしなことを言う一ノ瀬さん。


「あと、配信についてはそのままつけてていい。見てくれてた人も君を助けようと

 必死になっていたんだ。何でこんなことをしたのかぐらいは説明必要だろ。」


そう真剣に話してる一ノ瀬さんの後ろから、


「あのー、お二人さんで話してるところ悪いんだけどよ。

 そろそろ俺らの紹介もしてくんね?」


「あ、わるいわるいとりあえず配信のリスナーと君に向けて自己紹介させてもらうわ。」


~~~七星メンバー紹介~~~


・一ノ瀬 湊(いちのせ みなと)


史上最年少Sランクパーティーのリーダー、このままいけばZランク確実といわれるほどのつわもの。ロングソードと魔法を用いる、魔法剣士タイプ。

正統派のさわやか系イケメンだが、口は悪い。



・二宮 海弥(にのみや かいや)


史上最年少Sランクパーティーの副リーダー兼タンク。守りの腕は探索者トップ5に入るといわれているほどの大楯使い。方手斧と大楯を装備した守り役。

やんちゃなワイルド系イケメン。見た目によらずおおらかな心の持ち主で、口も悪くない。



・三越 疾風(みつこし はやて)


史上最年少Sランクパーティーの中衛。魔銃(まがん)という魔力を弾丸に変化させ属性を付与した弾を撃ちだすという、扱いの難しい武器を巧みに扱う中衛。

冷静な判断でパーティーを動かす司令塔。

インテリ眼鏡のイケメン。ダジャレ好きなのが玉に傷。



・五夢 悠月(いつむ ゆづき)



史上最年少Sランクパーティーの索敵兼遊撃手。短剣の二刀流と卓越した索敵魔法と身体強化魔法のつかいて、自由奔放でマイペースな性格からパーティーに所属してはいるが、個人プレーが多い。しかし、持ち前のセンスで味方の攻撃の邪魔になるような動きはしないらしい。

小悪魔系美人だが、小柄なこととどこがとは言わないがまな板。



・六月 咲夜(むつき さくや)


史上最年少Sランクパーティーの後衛。膨大な魔力量と卓越した魔法知識、全属性適正から放たれる魔法攻撃はどんな敵をも寄せ付けない。らしい。

いつも眠たそうな顔をしている、無口な巨〇美人。

仲間内でも一言か二言言葉を発するところしか見たことがないらしい。

いや、会話はしようぜ?


七乃 夕陽(ななの ゆうひ)


史上最年少Sランクパーティーのポーター兼鍛冶屋。

鍛冶屋の知識と想像力で、パーティーの武器防具の生産及び魔石などの素材回収役。本人は、素材と武器防具の生産及び修理にしか興味なく、基本戦闘に参加しないらしいが、魔物相手にブチギレた時は、ハンマーでたたきつぶすらしい。

性別は不明。ポーターの時は女子っぽい服装と言動だが、家事をするときは男っぽい服装と言動になる。なお人格が二つあるわけではないらしい。メンバーも性別は知らないのだとか。


~~~七星メンバー紹介(終)~~~


「以上が、七星のメンバーだ。自己紹介している間に地上についたな。さて、四葉。

 なぜこんなことをしたのか教えてもらおうか。それをちゃんと話してくれたら、

 お前の気になっていることに答える。」


自己紹介が終わり、地上に出た瞬間に真面目な顔をして、問いただしてくる湊。

あ、下の名前で呼んでいるのはどうやら同学年だったらしく、ため語で話せと半ば強引に決められたからだ。


「え~と、大特侵のときに。。。」


そういって、過去のこと、そしてこの前の嘘告のこと、そのあとぼこぼこにされたことを洗いざらいすべて話した。


「とりあえず、そのくそどもここに呼び出せ。いますぐ。」


説明し終わった後の湊の第一声がそれだった。


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陰キャダンジョン配信者。噓告されて自殺配信たれ流したら、レアスキルもらって、陽キャの仲間入り。 永遠 水月🚰🌙*゚ @kitunenonakineiri

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