オトナプリキュアのエンディングに思ふ
与方藤士朗
あのビール缶の意味するもの~ポイ捨てされる缶の銘柄考
オトナプリキュア第12話 キボウノチカラ 2023年12月23日放映より
オトナとなったプリキュアたちの活躍が12話にわたって繰り広げられ、ついに最終回を迎えました。
ハッピーエンドでメデタシメデタシ。だったらよかったようなものですがね。
そうは問屋を下ろしませんでしたな。
最後に、若者3人が酔っ払って(昔のわしほども飲んでねえだろ、あのアホどもという声もあるとかないとか~苦笑)空き缶をポイ捨てにする。
そこからまた、味の素ではなくシャドウの素が作られる。
お世辞にもハッピーエンドではないですな。
ふと私ね、そのビール缶を見て思った。
今気づいたが、第1話でも、のぞみ先生が教える子で父親が事業不振にあえいでいて缶ビールをあおっているシーンがあったっけ。
なんと申しても天下のNHKが絡んでおりますから、特定のビール会社のそのまた特定の商品を想起させるようなデザインにはできんわな。
内容も内容だし。決して、内容がないわけではないよ(苦笑)。
そういうのも考慮に入れつつ、少し思考を巡らせてみました。
これは私の経験則だけど、サントリーのプレミアムモルツや今はサッポロのヱビスビールの空き缶がポイ捨てされているのって、あまり見かけないのよね。
まあ、東京や大阪あたりに行けばないこともないのかもしれんが、私の住む岡山あたりだと、それを見る確率が圧倒的に低い気がしてならんのですよ。
かくいう私自身、今そんな裕福なわけじゃないけど、外で飲むときはともかくうちで飲むときや出先のホテルの自室で飲むときは、たいていヱビスビールで、さもなければ、たまにはプレミアムモルツ、ってところなのね。
最近は食べる量も若い頃に比べて相対的に減っているから、その分そっちに回っているという気もせんではない。あと、他の酒についてはそんな高いものを買って飲むことはないよ。ウイスキーなんてトリスだし。
無論、先ほど述べたビール、特にヱビスは、通常の酒税法上のビールより少し高額な商品である。それ故に、飲む人の絶対数が少ないからポイ捨ても少ないということはあるかもしれない。いくら空き缶とは言え、高額な商品をぞんざいに扱うという人はそういないのではないか。これは普通に思考していれば行きつくところかと思われますが、おいかがでしょうか。
さしあたり、当否は別として。
現に、キリンラガーやアサヒスーパードライの空き缶がポイ捨てになっているのは度々見かけたことはあります。それこそ、飲む人の絶対数が多いからだということの立証になるでしょう。
これはあまり言いたくないのだが、酒税法上ビールではなく発泡酒や第三のビールと目されている商品の空き缶は、存外見かけましたね。
いささか偏見がこもった見立てのように思われるかもしれませんが、まんざらこれ、あり得ない話と一笑に付せない要素があるように思えてならないのは、私だけでしょうか?
こんなことから考えていくに、安酒はやっぱりそういうことをする人間の飲む率が高くなるのかと、そんなことを思わされたわけ。さすがにこんなことをテレビで描いたりしたらメーカーとしても困るだろうし、それが好きで飲まれている人を敵に回すこと間違いないだろうから、そこは、ね。これは書く方も一緒。
というわけで、誰か、トリスウイスキーばかり飲んでいる哀れな私に、高級ウイスキーをおごってください(わっはっは)。
冗談はさておき、本題に戻します。
ヱビスビールやプレミアムモルツ等のプレミアムビールの空き缶のポイ捨ては少ないのではないかという「仮説」を立ててみた。
どうしても精神がすさんでしまうと、そういうビールよりも安いビールで酔っ払いたいという(すさんだ)気持ちになってしまいがちになるのではないか。無論そこで気持ちを新たにいいビールを飲むなんて人もいるだろうけど、そんな人が第1話のるみちゃんのパパさんみたいな飲み方はしないよな。
あるいは、最後に出てきたあの若者らだけど、そんなにいい酒を飲みつけているとは思えないのよね。いや、安い高いの問題だけでなく、酒自体をさほど飲みつけていない感じさえしましたな。あんなのが、たまに気合のスイッチが入って群れたが最後、あんなろくでもない飲み方をやらかすのだ。私からすれば、あんなのは酒飲みの風上にも置けない。これ以上言うと罵倒になるから控えます。
ただ、最初と最後に出たのがビールということを考えると、わしみたいなとりあえずではなく信念をもってビールを頼んで飲む人間としては、やっぱり、あまりいい気持ちはしないものです。
せめて最後のあのシーンは、ビールではなく、ストロング系の酎ハイかハイボールにしてほしかったね。あの馬鹿ガキ君共の酔い具合で、ビールのそれも高めの商品なんか飲みゃしねえよ。現実、ストロング系の缶酎ハイの飲みすぎは体に良くないと言われまくっておるぞ。
オトナプリキュアは最初と最後に、ビールで困った飲み方をする御仁を出してくれたものです。第1話のるみパパさんはまだ同情の余地もあるしリアリティもないわけではないが(あの年齢なら十分あり得る)、最後の若者らについては、今の御時世の酒飲みの基準感覚からすれば、少なからざる違和感があったね。
大体、群れてあれだけ飲むような連中が、あの段階でビールなんか飲んでいないよ。たいてい酎ハイとかハイボールとかウイスキーとかだぜ、あそこまでいくと。
というわけで、最後のポイ捨てにビール缶を出した人に、喝だ!
プリキュア御意見番・二代目喝御大
へびのあし
サントリープレミアムモルツは、先代喝御大の球界御意見番・張本勲氏、
ヱビスビールは、二代目喝御大でプリキュア御意見番であるワタクシの、
それぞれ推奨ビールということになっております(わっはっは)。
オトナプリキュアのエンディングに思ふ 与方藤士朗 @tohshiroy
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