え~、無茶が通れば道理が引っ込むと申しますが、
なんですな、近頃は多様性の時代とか名前つけちゃったりなんかして……
えるじぃびぃてー、でしたっけ?
でもねあーた、考えてごらんなさいよ?
男色なんてものは紀元前からあったわけだし、
我が日本でも、戦国時代は女と男、両方の味を知る者が真の武士(もののふ)と持て囃されたこともあったんですよ。
昨今ジャパン文化ってことで海外でもようやくそれに追い付いてきましたけど、擬人化ってのじゃ日本はいまだに他の追随を許していないわけで。
それを思えば、
この物語に出てくる学生さんたちは、
至って普通! 健康健全!
どこも、悪いとこなんかありゃ~しない!
心配なんかいらないよ、
ちら、っと覗いてみりゃ、きっと彼らの素晴らしさが分かるってもんだ。
なんたって、変態の物語書いてる、このあたしが保証するんだから!!
これ以上の安心材料はありませんよ、ってなもんだ✨
高校生男女の恋バナ、ではありません。
男子高校生が同性の級友に、女子高校生が同性の級友に、地獄か天国か定義しがたい雰囲気のうちに、悪魔なのか天使なのか判然としないしゃべくりを始めるのです。
彼と彼女は大まじめに自らの願望を吐露します。
その願望のピュア度には、たじろぐほかありません。
男子高校生の部、女子高校生の部、どちらの部でも、語りの視点である男子と女子は、読者のストーリーへの誘導者という役割りを担いつつ、舞台の上手から下手へと移動します。――で、楽屋手前で、ずっこーーーん!と転倒。読者も転倒。目にしているのが空なのか地面なのか、ひょっとすると月の裏側なのか、わからないという状況に。
ネタバレ回避のため、何を言ってるのかよーわからんレビューになっていますね、ははは(自嘲)。
抱腹絶倒の後に、読者は価値観のとんでもないツイストを体験することになるでありましょう。
このツイスト、か・い・か・ん💕💕💕 なのです。
まいったな、もぉ~~~、なのです。