異世界の洗い屋

最終話 すべてが終わった後に

　ライアがエクセリアに搭載されている大型縮退炉のキングス弁を抜いて暴走させ、人工ブラックホールを発生させた頃―

「ルセリア、移住希望者は全員移住完了したわ」

「そう………」

どこか心此処に非ずな管理パートナーが見ている方をユニスも向く―

そこには今まさに自沈していくエクセリアの姿があった。

「良かったの？あんなに星の事守ろうとしてたのに…」

「うん、壊れたものはまた創り直せばいいから。

ウカが自壊して爆発して移住させた星や他の銀河に影響を出すよりも彼が起こした人口ブラックホールの後始末をする方がまだまし、かな」

　そう言ってどこか物悲しそうにへにゃりと笑うとルセリアは大きく伸びをして口にした後始末を開始したのだった。

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　すべてが終わったその後には彼女たちは移住した星の管理を再開する。

次こそは飽和させないと心に戒めながら――――――

おしまい