第100話 カクヨムコン10、はじまる
11月29日からカクヨムコン10の受付がはじまりました。一年に一度、二か月余りに及ぶ「カクヨム祭り」のスタートです。
「10」ということは、カクヨムコンも10回目、10年目ということですね。10年かあ……(かなり遠い目)。最初のカクヨムコンは、カクヨムがサービスを開始する前のことでした。わたしはちょうどそのころから小説を書いているので、カクヨムコン10は感慨深い数字です。
書き始めた当初は「いずれ職業作家にあるんだ」とか「作品が書籍化されるといいな」と思っていました。カクヨムでもカク友さんが増えて、バリバリ書いていた時期もあったのですが、何年か経つうちに息切れしてしまったみたい。そうこうするうちにわたし自身が年をとってしまったようで、書くものがどうも古臭くなってきました。書き始めたのが40代だったのが、いまは50代なわけで、どうしたってね。新しいセンスのものは書けなくなってきました。
いまは作家デビューなんてガツガツしたことは考えてなくて、自分が書きたいことや自分にしか書けないことをたとえ読まれなくても書き残しておこうという気持ちになっています。流行やPVを追いかける小説もいいですが、こういうものもWeb小説という文化が深く、豊かになるための肥しになるような気もするしね。
カクヨムコン10に向けて新作を書く元気はないので、書いている途中の「冒険者が語る異世界報告書」をエントリーさせることにしました。まだ、3万字も書けてませんし、締め切りまでに書けるはずもありませんけど。異世界ファンタジーとRPGには、若い頃から慰められ、救われてきたんですよね。個人的な恩返しのつもりで書きます。
このエッセイも今回が100話。きりがいいので、いったんここでおしまいにします。いまからカクヨムコンに向けて短編をひとつ仕上げようと思うので、それが書けたら新しいエッセイに取り掛かろうと思います。いつも読んでいただいている皆さん、エッセイを読んでいただきありがとうございました。いずれまたどこかで。
書かない作家日記 藤光 @gigan_280614
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