【スコップレポート】大石雅彦さん「アストロQ」
タイトルに(時々スコップレポート)と書いてるくせに、読書日記しか投稿してないやないか! とお思いでしょう。おっしゃる通りです。
スマホでカクヨムを見ると字が小さくて長時間読めないという難点がありました。そこで、私は中古のiPad miniを購入しました。
すると、読みやすいこと読みやすいこと。
ということで、今後はカクヨム内での読書量も上昇するかと思います。つまり、スコップレポートの数も多少は増える(はず)。
大石雅彦「アストロQ」
https://kakuyomu.jp/works/16817139556847973642
拙作「ご当地AI『くわ助』は反乱しました。」にコメントをいただきました大石雅彦さんのマイページに飛んでみたところ、「地方」「ご当地ヒーロー」など共通点が多かったので、読んでみることに。
レビュー欄には「カクヨム運営公式」がいるので、これは名作の予感……。
で、実際にすさまじかったです。
まず、著者である大石雅彦さんが地方選挙に立候補経験があるという異色の経歴の持ち主。その経験を存分に活かした描写に関心してしまうばかり。
選挙に関連する色々な知識がガンガン出てきたりして、知的好奇心が刺激される。しかも、単純に知識として出てくるだけじゃなくて、それがちゃんとエンタメに昇華されてるのがすごい。
例えば、主人公が「アストロレンジャー」という通称で出馬する場面。
「通称認定申請」が必要なので、そのための根拠となる書類を提出するんですが、ツワモノの選挙管理委員長から公職選挙法上の問題点を指摘されて、出馬が出来ないかも! というピンチの作り方。とても素人には真似できない。
かといって、お堅い仕事小説という訳ではなくて、キャッチーな特撮要素だったり、癖のあるキャラクターだったりととっつきやすい点も多々ある。
終始感じたのは、リアルな知識とフィクションの混ぜ方で、とにかく物語の描き方が上手すぎる。
空行を頻繁に入れる所謂Web小説の書き方ではないので、読みにくさを感じるかもしれないですが、ぜひ読んで欲しい一作です。(ちなみには私はカクヨムを縦書きで読む変態なので、空行なしの書き方は全然問題になりませんでした。)
レビューも書かせてもらってるので、詳しい魅力はこちらで。(他の方のレビューも熱い長文ばかりで、本作が一部の人にはとんでもなく刺さっているのが分かると思います。)
https://kakuyomu.jp/works/16817139556847973642/reviews/16818023214185743224
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