遠のく

誰も彼も傷つけてしまうあなたは

ひとりそこで苦しんでいるの


優しく触れようとしたその手は

その声は

近づくことが許されないの


こわがるあなたの手に触れて

わたしをその震える胸に置いて


大丈夫よと

わたしに言わせてくれないかしら


ぎこちないその笑顔を

わたしに見せてくれないかしら


こんな雪の降る夜は

踊るわたしを思い出して


優しいあなたを思い出しては

年老いていくわたしじゃなくて

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