第4話【彼女】

 片耳にイヤホンをしながらスマホを見つめながらバスを待っていた「彼女」がいた。

 実は自分は人見知り。本当にすごく人見知りで、大人数だと「和」に一度入ってしまえば話を回すことだってできるくらいお喋りなはずなんだけど...自分から和を作ることは苦手すぎる性格...なんだけどやっぱりバスに乗るのもどうせ自分と彼女だけだし気まずくなるのはもっと嫌なので

 「新マネージャーじゃん!(笑)」

話しかけた。

 正直、初日だったので名前覚えてなくて一言目がこんな感じになっちゃった。

 ただ声を掛けたら付けていた片耳のイヤホンを外し

 「おつかれさまです!」

と彼女は笑った。

 彼女の名前は「マヤ」って言うみたい。

 兄が一人いるらしくて兄が野球をやっていたとか、そういうわけではなくて家族でマヤ一人が野球が好きだったみたい。

 顔が有名人に似て美人とかアイドルみたいに可愛いとかそういうタイプじゃなくて本当にスポーツやっていた普通の女の子って感じ。

 ただ、その時からほぼ初対面なのにバスの座席はいつも隣にちょこんと座ってくれた。とても愛嬌があるけど媚は売らない感じ。

あざといとかそう言う事じゃなくて... 妹みたい。そんな感じ。

 後から聞いたんだけど、話しかけてくれたの相当嬉しかったみたい。部活になじめるか不安だったから。

 そりゃそうだよね男しかいない部活だもん(笑)

 この話が今の自分が24歳だからもう7年前くらいのお話...



 

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青春したことが人生で1番の後悔 日の出 @yuyuyomi0303

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