君が僕のことを忘れたとしても…
ガジガジ
第1話:君との出会いと別れ(前編)
今、僕の目の前には僕、
もう入学してから2ヶ月も経った。
この2ヶ月は異様に長く感じた。
人によっては2ヶ月なんて一瞬だと思うかも知れないが僕にはこの2ヶ月は時が止まっているかのように感じるぐらい長く感じた。
恋をしていると一日、一時間、1分、1秒までもが長く感じてしまうものだ。
なぜ僕が彼女に恋をしたかって?
入学してから1、2日ったったくらいの時だったか、僕は実家からは遠いが名門校である天上学園高校に入学した。
名門校だとは言っても大体が付近の地域から来ている場合が多いので周りでは元々知り合いだった人が最低1人はいる感じだった。
(勿論俺の地元から遠いので俺と知り合いのやつなんて1人もいなかったが…)
そのせいか分からないが入学してから1日も経たずにクラスの中でグループが完成されていた。
完成されきったグループに入ることは容易じゃないことはわかっていたが、この二日間頑張って色んな人に話しかけたりしていたが手応えはなかった。
(これが完成されたグループの恐ろしさか⁉︎)
その時落ち込んでいた僕はふと窓辺の席に目を向けた、
この二日間祐逸話かけていないクラスメートが窓辺の席で本を読んでいた、
(確か名前は…早乙女さん?だったっけ?)
彼女は可愛いというよりは美しいの部類で艶のあるロングヘアーでその容姿もモデルとか女優をやっていると言われても驚かないレベルだ。
まだ入学してから2日しか経っていないがクラスのマドンナ的存在になっている。
そう彼女は高嶺の花みたいで現状友達がいない僕にとっては近寄り難い存在だ。
興味本位で彼女が読んでいる本の表紙を遠目で見たら見覚えのある表紙だったので驚いたっていうより意外に感じた。
(あれって…転プラの最新刊じゃないか⁉︎)
転プラとは僕が今一番ハマっているライトノベルの転生したらプラムだった件のことだ。
「それって、転プラだよね最新刊今日発売だったからまだ読んでないけど話結構進んでる?」
僕の地元ではラノベとか呼んでいる人がいなく、周りでラノベを読んでいる人を見つけたからからか僕は早乙女さんに声をかけてしまった。
勿論早乙女さんは通常より目を開いて驚いた顔をしていた。
(わっ…やってしまった、そりゃ接点もない僕なんかが急に話しかけたら驚くよね…)
「え…」
なぜか早乙女さんは急に読んでいた本の表紙を確認しだした。
「やってしまったわ…よりによって学校にブックカバーを付けるの忘れるなんて…」
どうやらブックカバーをつけ忘れていたらしい。
(やっぱりラノベとか学校で呼んでるのバレると恥ずかしいもんな)
俺も心の中で共感していたが、もちろん僕は中学生時代教室の真ん中で堂々と
読んでいたけどね。
「しら…えっと…白鳥くんだっけ?ちょっとこっちに来て」
早乙女さんが顔を顰めながら僕の手を引っ張って教室を出て行った。
(あれ?僕なんかやらかしたっけ?)
君が僕のことを忘れたとしても… ガジガジ @pekozirou
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