Letter in a Bottle with Love ~PF~

第1話

あなたはいつも、私に気づいてくれない。

確かに、いつも私の方だけを向いているようでは、それはそれで問題だとは思うのだけれど。


でも、苦しいとき、悲しいときくらい、私のことを思い出してほしい。

プライドが高くて優しいあなただから、いつも辛いときほど一人でいようとする。


そんなあなたも大好きだけれど。


大好きだから。


あなたが一人でその重荷を背負っているのを見ているのは本当に辛い。

本当は私が代われたら、あるいは、少しでも一緒に持ってあげられたらと思うけれど、あなたはとうに私のことを忘れている。


それなら、小さくてもいいから声を上げてほしい。

辛いということを、そのあまりにも我慢強い心根からこぼしてあげてほしい。

あなたの心は、あなたによく似て無理難題を引き受けがち。

でも、誰にでも限界というものはあるのですよ。


人の目は、誰かの限界に気づくためにあり、人の手は、それに差し出されるためにあるのでしょう。

心は誰かの涙に寄り添うために、言葉は、誰かにアイを伝えるために。


だからどうか、あなたの心の小さな綻びを、あなたの外へ出してください。


きっと、誰かが気づいてくれるから。

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