このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(110文字)
悲しみと過去は消えない。それでも1つの出会いと、胸の奥に灯る優しさが、人生をガラリと変えていく。変わることの出来るチャンスを恐れずに必死で掴み、大切に守る少女たちの姿に胸が熱くなるハートウォーミングストーリー。必死で生きることの大切さを教えてくれます。
作者、ってその人の心根が、そうしようもなく出てしまう。そう感じる物語。物語の中であっても、IFの世界であっても、少しでも、幸せを感じてほしい。それは、妄想なんて言葉じゃなく、ただ、作者としての願い、なんだと思う。
本編と併せて読んでいただきたい作品です。タイトルにありますように、まるで異なる世界線の話なのかも。しかし、アフターストーリーがそのままの世界線であることを望まずにはいられません。短編ですので内容は割愛いたしますけれど、本作は本編とは異なり、読後感が凄く良いです。胸のつかえが下りたような気分にさせてくれます。生きることを対照的に描いた二つの作品はとても印象的であり、読者の心に響くことでしょう。是非とも読んでいただきたいお勧めの作品です。