心配させてよ。
幸せ色に♪ 🌈
心配させてよ。
大丈夫? しんどい? ため息ばっかりだね。
でも、バタバタと動き回って、少し一緒に休憩しようよ。
忙しい? そりゃあ、見てればわかるよ。
ゆっくり自分のペースでねって、朝お願いしたでしょ。
明日でもいいことは、明日にまわす勇気も必要だと思うよ。
気を紛らわせたいのはわかるんだけど、やりすぎ。やりすぎだよ。
確かに、忙しくしていれば余計なことを考えないで済む。わかるんだけどさ。
考える間を与えない感じ?
やっぱりそうか。
1日動き回って、疲れていればお布団にいってから寝るまでの時間が短くてすむからねって、まぁその通りではあるんだけど。
時間があると、どうしても病気の進行の具合とか考えちゃうんだね。
それも、わかる。
この状態をどのくらい続けてきたの?
具合が悪い日以外はいつもって。
たまたま今日俺休みの日で、
君の様子がみれてよかったよ。
無理はしないで。
体も心もいっぱいいっぱいになっちゃうよ。
その前に思いきって、休もう。
ぼーっとするのは、つらいんだよね。
俺と一緒に何か楽しいことしようよ。
あれ、どうした?
すでに、考えごと始めちゃった…?
やっぱり何かしていないと駄目って、ちょっと落ち着いて。大丈夫、大丈夫。
今、何を考えてた? 俺に教えて。
別にってさー、教えてよ。
怒られるから言わない?
なに、それ。
俺に怒られるようなことしたの?
わかった、怒らない。
それなら、話してくれる?
黙っちゃうの?
お布団にいきたいの?
具合悪いっていうこと?
大したことない?
どこが具合悪いの?
頭が痛いんだ。いつから?
言いたくないんだ。
でも、教えて。怒らないから。
夜中から? どうして俺を起こさなかった?
心配かけたくなかった…か。
1人で苦しむのやめてって、君の病気が発覚したばかりのときに話したよね。
それは、体調不良でも精神的に苦しいときもって。覚えてる?
覚えてだけどできなかったか。
俺に気を遣っているのかな。
でも、今回は特に。
頭が痛くて、つらかったね。
痛み止めのお薬だしたり、対処できたのに。
今更言っても始まらないな。
さぁ、お布団にいこう。
そしたら、診察な。
やだ?とはいわせないよ。
長い時間1人で我慢して、
悪化させちゃったのは誰かな。
よし、診察始めるよ。
あら、急に素直になった。
いやいやしないんだ。えらいね。
頭痛以外に、症状はないかな。
大丈夫? 大丈夫ってことは、
他にも具合悪いところがあるっていうことにならない?
どうした?泣かない泣かない。
お話できる? ほら、頑張れ。
診察終えたら、ぎゅってしてあげるから。
な、頑張ろう。
他の症状も教えて。
顔が痛いのと、気持ち悪い。あと、何か怠い。
教えてくれて、ありがとう。
そんなにきついのに、朝ちゃんと起きて動き回ってたんだ。
なにやってるの。体は正直なんだよ。
ちょっと休んでって、体の中からのサイン。
そういうときは、無理をしない。
わかった?
でも? 何かしてないとつらい?
また怒られちゃうと思うけど、何かしてないと、
どうしても病気のことを考えてしまう?
原因不明なのはわかってはいるけど、
なんで病気になってしまったんだろうとか、
病気になっていなかったら今頃どうしてたかなとか、
あとどのくらい元気でいられるかなとか。
なるほど… 色々な考えが巡ってしまうよね。
そうだよね、わかるよ。
君の素直な気持ち、話してくれてありがとう。
病気の彼女って、どうなのかなぁってずっと考えてたの?
余計なことに時間を費やしていたんだね。
ごめんね、可哀想なことした。
朝早くても、夜中でも、当直中でも、俺のことを頼ってほしい。
1人で何とかしようとしなくていいんだからね。
いつでも、君の味方だから。
君は一人じゃない。
心配させてよ。 幸せ色に♪ 🌈 @shiawaseiro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます