　私は20年『勇者フルートの冒険』というシリーズを書き続けて、今年の9月に完成させたわけですが、その間スランプにはまったく陥りませんでした。

　更新の間隔は数日おきから最終的には1～2週間おき。一度に3話程度をまとめて更新するのがパターンでした。

　シリーズものなので1巻書き上げるたびに1～2ヶ月の充電期間をおきましたが、その間も外伝など書いていたので、あまり休んでいなかったかもしれません。

　本当の休筆が続いたのは、東日本大震災で被災して後片付けに追われた時期と、私や家族が病気で入院したとき、義父母の葬儀や家の片付けをした期間、そして発達障害の子育て本を自費出版した時期だけでした。

　発達障害と創作の関係は、後日また改めて書きます。

　とにかく20年もの間、ほぼ毎日書いていたし、書いては自分のサイトで発表し続けたので、話数も相当なものになりました。

　あとで推敲しながら整理するかもしれないので、2023年12月現在の数字になりますが、シリーズとして発表した作品は、本編が28作、外伝が27作、トータルでの話数は2,803話になります。1話は2,500字程度のことが多いので、字数としては700万字以上、400字詰め原稿用紙で1万7千枚以上でしょうか。そのうち正確な分量を計算してみたいと思っていますが、とにかく大変な量になってしまいました。

　とはいえ、紙の本として出版された本には『徳川家康』や『グイン・サーガ伝』など、そうそうたる長編小説がありますし、海外にも長編小説はたくさんあります。

　ただ、ネット小説は短めの作品が好まれることもあって、ここまで長い作品はほとんどないようです。

　ひょっとしたら、『勇者フルート』は日本で一番長いネット小説なのかもしれない、と考えているのですが、いかがでしょうか。

　これより長いネット小説があったら、教えていただけるとありがたいです。

　次回は、長編書きだからこそ苦労したことの数々を書きます。

　長編書きって大変なんです……。