第5話「上書き」がなかなか終わらない件について

 朝イチの店出しの仕事を、古参のHさんに「まず窓側から順番に進んでやればいいのよ」と教えてもらいました。

 その通りにしました。


 すると、オーナーさんに「来たらまず、ノート(伝達用のノート)を見て!」と言われました。そうしました。

 ある日、ノートを見てから「窓から順番に」をやっていたら、オーナーさんに言われました。

「西さん。まず最初に電気を点けてください。電気が点いていない」

「分かりました」

 電気のスイッチは「窓から順番に」やっていると、最後の方に出て来るのです。

 でも「まず最初に」ならば、ノートを見る前にってことなんですよね? ……たぶん。


「朝やることメモ」は自分で手帳に書きました。その通りにやっています。

 上書きがなかなか終わりません。

 次つぎに新しい要求が出てきます。


「掃除の前にこれを出して」

「その前にお札を数えて」

「先に留守電を解除しろって言ったでしょう」

「一回で覚えて!」

「これはこう! もう言いませんよ」



 一覧表にしてくれると大変ありがたいです。

 わたし、慣れて来たころに一覧表作りましたが、次々に新しい項目が加わるので、意味不明になってきました。


「どうして覚えられないの!」

 いやあ、それは、次々に上書き情報が提示されて、上書きが追い付いていないからですよ?


 情報は簡潔に。

 まず結論をお話しください。要点を分かりやすくお話しいただけると分かりやすいです。

 出来ない出来ないとおっしゃるのなら、一覧表をいただけるとありがたいのです。

 後からどんどん修正追加追加は、上書きが追い付きません。

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