最新話の23話まで読んだ時点でのレビューになります。
えっと、正直この小説は賛否が分かれると思います。ノリと勢いが好きな方は大好物だと思うのですが、じっくり文を読みたいと言う方からは敬遠されるかもと思います。つまり、テンポはすごくよくて読みやすい小説です。
作者も指摘しているとおり、ノリとしてはTRPGのリプレイを読んでいるかのような読了感がありまして、物語の作りとしてもオリジナリティがあります。でも、この手の話は勧善懲悪的な話が好きな人は敬遠しちゃうかな? という感じです。
なので、ちょっと好き嫌いが分れるファンタジー小説だと思いますが、私は、こういの割と好きです。
この小説の作者様の現在の作品は、前作に比べてかなりの進歩が見られます。小説の内容、物語り、創作の面で大きく改善されている点が感じられ、これらは大きな長所だと思います。
ただし、もっと具体的な描写や細かい表現が作品に追加されると、読者は小説の世界により深く没入することができるでしょう。例えば、各シーンの背景説明やキャラクターの感情表現をもっと詳細に描くことで、読者は小説の雰囲気やキャラクターの内面をより深く理解することができるでしょう。
また、各シーンの緊張感や感情の流れをより繊細に捉えて描写することで、読者はまるでその場にいるかのように感じることができるでしょう。これらの点は、読者により豊かな読書体験を提供し、作者様の作品が持つ潜在能力を最大限に引き出すことができるでしょう。
小説の分量と構成は、読者に負担をかけず、読みやすいため、多くの人々が気軽にアクセスできます。作者様の小説が持つこれらの魅力的な要素は、読者に深い印象を残します。今後、作者様の作品でより詳細な描写と生き生きとした表現を見ることを期待しています。
導入が重い・・・
とても気軽なキャッチコピーの後押しもあり、開いたプロローグがヘビー級でした・・・!
ですが、あらすじの通り2人の視点から紡がれる物語という発想がとても素敵です!
導入でとても大きな謎が置かれ、その大きな謎に迫っていく形となります!
種族の特性が予め宣言されており、得手不得手がある程度見えている、というのも物語を追う上でとても手助けになりました!
物語としては主軸となる2人の動機がそれぞれ異なりますが、いずれ交差することを匂わせておりどのような出会いとなるのか期待に胸が高鳴ります!
現状、1人目の始まりが語られたばかりであり、これから2人目の物語が語られようというところ。
1話のボリュームも読み手に配慮されているため、これから読まれる方にとってもとても入りやすいタイミングだと思います!
目的が世界を救うというわけではなさそうなので、どのように目的とからめていくのかその点も気になる良作です!