1月19日(金)

第62話

「遥先輩!お待たせしました!」

「全然待ってないよ〜」

「三咲先輩こんにちは」

「こんにちは雛ちゃん」


 一週間お昼を一緒に食べたり、一緒に帰ったりをしてすっかり馴染んだ様子の雛。

 初めのうちは緊張していたのかアワアワしていたがそれも少なくなっている。


「それじゃあ揃ったし帰ろっか!」

「そうですね…雨も降って来てますし早めに帰りましょう」

「あれ、ホントだ…」

「あわわ…どうしよ…」

「どうしたの?飛鳥さん」

「か、傘を忘れちゃったみたいで…」

「迎え呼ぶ?」

「きょ、今日は親がお仕事で…」

「んーとりあえずウチ行く?」

「そうですね。雨が酷くなる前に移動しましょう」


 ひとまず遥達の家へ行く事にして移動をする。遥と琴葉、三咲と雛で前後になりそれぞれに雑談をしながら玄関に向かう。


「琴葉ちゃん、今日何食べたい?」

「昨日のカレーがありますし、ドリアなんてどうですか?」

「いいね!チーズいっぱいのせよ!」

「それもいいですね」


「はぁ…天気予報ちゃんと見て来たのに…」

「そういう日もあるって」

「はぅっ…」

「あっ、ごめん。妹に良くやるから癖で…」


 玄関に着きそれぞれの下駄箱で靴を履き替える。玄関には傘を忘れた生徒が雨宿りをしていたり、親を待っているだろう生徒も多く居た。


「琴葉ちゃん、傘いーれーて〜」

「ふふっどうぞ」

「んふふ〜」

「じゃあ雛ちゃんは私と一緒で」

「は、はひっ!お、お邪魔しましゅ!」


 遥と琴葉は腕を組みつつ一つの傘に二人で入る。それを見た三咲は、雛に自分の傘に入るように言う。

 三咲と雛の間には少し距離があり、雛の肩が傘からはみ出してしまっていた。


「雛ちゃん、それじゃ濡れちゃうよ。もう少し寄って」

「はひっ!」

「ふふふっみーちゃん達も仲良しだ〜」

「ひ、ひぇっ!?」

「こら、はる茶化さないの」

「別に茶化してないよ〜」

「全く…ごめんね?雛ちゃん」

「い、いえ!大丈夫です!」


 そうして教室に居た時より少し強くなった雨の中、遥の家へ向かった。


 ◇


「「ただいま〜」」

「おじゃま〜」

「お、お邪魔します…」

「ちょっと着替えて来ちゃうから、みーちゃん達はとりあえず炬燵入ってて〜」

「はいよ。雛ちゃんこっち」

「は、はい!」


 三咲達を炬燵へ誘導し、着替える為に寝室に移動する遥と琴葉。


「あっ、琴葉ちゃん!おかえりのちゅー!ちゅっ…」

「んっ…」

「琴葉ちゃん、もっと…」

「は、遥先輩、これ以上はダメですよ!狭山先輩達も居るんですから」

「むぅー」

「寝る前に沢山しましょうね」

「しょうがない…」


 今すぐにイチャイチャしたい衝動を抑え、手早く着替えてリビングに移動する。

 リビングでは気まずそうな表情の三咲と顔を真っ赤に染めた雛が居た。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 大変お待たせ致しました…。なかなかいい展開が思いつかず書いては消してをしてました…。

今後も更新はまちまちになってしまうかと思いますが楽しみにして頂ければと思います😊

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る