1月4日(木)

第50話 /side 琴葉14

 本話では途中から視点が切り替わります。



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 早朝、雪と和人を見送るため遥と琴葉は駅へ来ていた。


「体調に気をつけるのよ?」

「うん!お母さんもね!」

「琴葉ちゃんもね?遥に変な事されたら言ってね」

「は、はい!」

「変な事って何!?しないよ!」

「ふふっ冗談よ」


 雪は二人と順番に抱き合いながら声を掛ける。和人も同じ様に二人に順番に声をかける。


「遥、進路決まったら教えてね。どこの大学でもお金の心配はしなくて大丈夫だからね」

「うん、ありがとお父さん!」

「琴葉ちゃん、遥をよろしくね。遥に関係なくても何か困った事があったらいつでも言ってね」

「任せてください!」


 そして、いよいよ新幹線が来る時刻に。


「次来るのは夏休みかな?」

「うーん、そうだね!」

「じゃあ、元気でね?」

「うん、またね!」


 雪と和人が改札を抜け、ホームへと歩いていく。

 遥と琴葉は邪魔にならない位置に移動して、雪と和人の姿が見えなくなるまで見送った。


「行っちゃったね」

「行っちゃいましたね」

「……私達も帰ろっか!」

「はい!」


 仲良く手を繋ぎ帰路に着く。

 帰り道は帰省してからの思い出を語り合う。



 ☆☆☆☆☆



 帰宅した二人は炬燵に入りボーッとしていた。


「静か…だね」

「そうですね。向こうに行っていた間も二人きりで、ってのは少なかったですからね」

「ね〜。何かする?」

「このままゴロゴロしてるのもいいんじゃないですか?」

「そうだね。そうしよっか〜」


 炬燵でゴロゴロしていた二人は、朝が早かった事もあり揃って寝てしまっていた。


「んぅ……あれ…寝ちゃってた…琴葉ちゃんもか…」


 ふと目を覚ました遥。すぐ横には眠っている琴葉。寝ぼけている遥ではあったが、このまま炬燵で寝ていると風邪を引いてしまうかもしれないと思い、琴葉をベッドに運ぶ事にした。


「よい…しょっ……ふぅ…」


 よろけながらもなんとか琴葉をベッドに運び、自分もその横に寝転がる遥。


「ご飯は昨日の鍋の残りもあるし、もう1回寝よ……」


 遥は琴葉を抱き締めて、寝直す事にした。



 ◇◇◇◇◇



 どうやらいつの間にか眠ってしまっていたようですね。

 目を開けると視界いっぱいに先輩の大きなおっぱいが。


「あれ…ベッド?」


 先輩と二人で炬燵でゴロゴロしていたのは覚えているが、ベッドに移動した記憶がない。


「先輩が運んでくれたのかな…」


 視線を少し上に向けると、とても幸せそうな先輩の寝顔。可愛い。


 この後はどうしましょうか…。

 先輩の抱き締める力が意外と強くて抜け出せそうにないし…。

 うーん…先輩のおっぱいでも堪能しますか。

 私は先輩のおっぱいに、顔を埋め匂いを嗅ぐ。


「やっぱり先輩の匂いは落ち着くな…とってもいい匂い…」


 先輩のおっぱいに顔を埋めしばらく匂いを嗅いでいるとだんだんと意識が薄れていく。


「先輩……大好き……」

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