隣の部屋に住む聖女様な後輩に胸を貸したら懐かれたんだけど！？

第48話

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　全員がお参りを済ませ、おみくじを引くことにした。

「やった！大吉だ！」

「私は…中吉ですね」

「ねーね！みかんのこれなんて書いてあるの？」

「美柑ちゃんは〜、大吉だね！」

「大吉！？」

「そう、大吉！1番いいやつだよ！」

「やった〜！ママ！ママ！みかん大吉だった！」

　母親の元へ報告に行った美柑を見送り、遥と琴葉は三咲の所へ行く。

「みーちゃんはどうだった？」

「凶」

「えっ？」

「凶」

「そ、そうなんだ…し、縛っておこ？」

「そうだね」

「凶って凄いですね…」

「う、うん…ある意味レアだよね！」

　すっかり落ち込んでしまった三咲を二人で慰める。

「楓ちゃんと栞ちゃんは？」

「私達は吉だったよ！」

「そうなんだ！どうする？縛ってく？」

「書いてある事悪くなかったし持ち帰ろうかなって」

「じゃあみーちゃんが縛って戻ってきたら屋台の方見に行こうか！」

「そうですね！」

　少ししておみくじを縛りに行った三咲が戻ってきて、屋台を見に行く事にした。

「琴葉ちゃん、何か食べたいものある？」

「私は特には…み、美柑ちゃん、何食べたいものありますか？」

「みかん、カステラさん食べたい！」

「カステラね！近くにあるかな？」

「もう少し行ったところにあるはず」

「お、ありがと！みーちゃん！」

　美柑のリクエストに応え、ベビーカステラを買った遥。30個程入っているそれをみんなでつまんでいく。

「う〜ん、久しぶりに食べたけど美味しいね！」

「そうですね！」

「おいしい！」

「うん、美味いね。それでこの後はどうする？」

「どうしよっか？」

「あ、私と和人さんはちょっと用事があるからここで失礼するわね」

「ごめんなさい。私もちょっと予定があるの…」

　カステラを食べつつこの後の予定を決める事に。大人組は予定があるらしく帰ることになった。

「で、どうしよっか？」

「どこか落ち着ける所に行きたいですね」

「う〜ん、うち来る？」

「いきたい！いきたい！」

「いいの？」

「大丈夫だよ〜。それじゃ、途中で色々買って行こっか！」

　遥の家で遊ぶ事にした子供組は、途中のコンビニでお菓子や飲み物を買い遥の家へ向かった。

「ただいま〜」

「ただいま」

「お邪魔しま〜す！」

「さむさむ〜、炬燵つけるね！」

「では、私はコップとお皿の用意をしておきますね」

「お願い〜」

「柊さん、何か手伝う事ある？」

「でしたら、お皿運んでもらってもいいですか？」

「任せて」

「好きなところ座って〜」

「は〜い！ねーね！お膝！」

「どうぞ〜」

「座る場所足りる？」

「私が遥先輩の横に座るので大丈夫ですよ。」

「なるほどね、ところで何して遊ぶの？」

「トランプかゲームがあるけどどっちがいい？」

「人数いるしトランプやる？」

「トランプ〜！」

「美柑ちゃんもトランプって言ってるしトランプやろっか！」

「やる〜！！」

　お菓子を食べたり、ジュースを飲みつつトランプを楽しんだ。