第47話

「あっ!みーちゃん居た!みーちゃーん!!!あけおめ!」

「きゃっ!?は、はる!?」


 三咲を見つけた遥は走り出し、抱き着いた。


「みーちゃんおはよ!」

「お、おう。おはよ、はる。とりあえず離れて。お前の彼女がめっちゃ睨んでるから」

「おっと、ごめんごめん。琴葉ちゃん!おいで!」

「むぅー。遥先輩、抱き締めれば誤魔化せると思ってません?」

「そ、そんな事はないよ!?」

「……許してあげましょう」


 三咲に抱きつく遥を見て若干闇堕ちしかけていた琴葉だが、遥に抱き締められすっかり機嫌が良くなる。

 大人陣はそんな様子を微笑ましげに眺めていた。


 二人がイチャイチャしていると脚に軽い衝撃。そして…


「はるかおねーちゃん!おはよ!」

「ねーね!おはよ!」


 という二つの声。

 それに少し遅れるかたちで


「はるねぇ、おはよ。あけおめ!」


 と声を掛けられた。

 下を向くと小さな女の子が二人。脚にくっついていた。そして、振り向くと後ろにもう一人。


「楓ちゃん、栞ちゃん、美柑ちゃん!おはよ!」


 誰かを確認した遥は名前を呼び挨拶を返す。

 遥は一旦琴葉から離れ三人を紹介する。


「琴葉ちゃん、この子達はみーちゃんの妹で、楓ちゃんと栞ちゃんと美柑ちゃんね!」

「初めまして、柊 琴葉です」


「はじめまして!楓です!」

「栞です!」

「みかん!4しゃい!」


「紹介も済んだし行こっか、初詣!」

「そうですね!」


 遥は琴葉と美柑の手を取り歩き出す。

 大人組と子供組で少し距離がありつつも近場の神社へ向かう。


 神社へ着くと大勢の参拝客がいた。

 また、神社近くの通りには屋台が出ており、辺りはいい匂いがしていた。


「人いっぱいだね〜。はぐれないように気を付けないとだね!」

「そうですね!遥先輩、手離さないでくださいね?」

「もちろん!美柑ちゃんもはぐれないように気を付けてね!」

「うん!」

「ひとまずお参りしちゃおっか?」

「それが良さそうですね」

「お母さん達もそれで大丈夫?」

「大丈夫よ」


 ひとまず他の参拝客の流れに従ってお参りする事にした。

 列の後ろにつき順番を待つ。

 ゆっくりゆっくりと進んでいく列。


「美柑ちゃん、脚痛くない?」

「だいじょぶ!」

「痛くなったら言ってね?」

「うん!」


「琴葉ちゃんも大丈夫?」

「大丈夫ですよ」

「まだかなー?」

「もうすぐ順番来るからね!」


 雑談をしながら待っていると、ようやく遥達の順番が来た。


 三人ずつ出来るため別れて順番にお参りする。


「琴葉ちゃんはどんなお願いをしたの?」


「わ、私は遥先輩と…ずっと一緒に居れますようにって、お願いをしました」

「ふふっ…私も!」

「みかんはね!美味しいものいっぱい食べれますようにっておねがいした!」

「素敵なお願いだね!」

「うん!」




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いつもお読みいただきありがとうございます😊

フォローや応援とても嬉しく思っております。


明日の更新につきまして、趣味のイベントと重なってしまい次のお話がまだ書けておりません…

その為明日投稿をおやすみさせていただくかもしれません。20時に間に合えば投稿させていただきます!


本作をこれからもよろしくお願いします!

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