第41話 side 琴葉12

 本話では☆以降視点が切り替わります。


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「んっ………。んぅ…?」


 気付くと私は暖かく柔らかい何かに包まれていた。

 どうやら寝てしまったようですね。

 瞑っていた目を開くと目の前には大好きな遥先輩の顔。

 体勢的には私は横になっていて先輩が上から覗き込んでいる?

 どういう事でしょうか。


「せん…ぱい?」

「あ、琴葉ちゃん起きちゃった?ご飯の時間までもう少し掛かるから、まだ寝ててもいいよ?」


 先輩が頭を撫でてくれている。それがとても心地よい。また意識が落ちかける。


「んぅ……」


 先輩の片手が私のお腹の上に乗っているのに気付き自分の指を絡ませる。


「んへへ〜」


 なんか嬉しくなって変な声出ちゃった…。


「あら、ラブラブね?」

「いいでしょ〜!」

「そうね!私も和人さんに構って貰おうかしら」


 先輩がお母さんと話し始めて、撫でる手が止まってしまった。


「せん…ぱい……もっ…と…」

「んっ!?ど、どうしたの琴葉ちゃん?」

「撫で…て…くだ…さい…」

「あっ!ごめんね!よしよし〜」

「んっ……ふふっ……せん…ぱぁい…大好き……ですよ…」




 ☆☆☆☆☆☆



「あ、また寝ちゃった」


 琴葉が再び寝てしまい手持ち無沙汰になってしまった遥。スマホを触ろうとして両手が塞がっている事に気付く。


「あー。どうしよ」


 琴葉にお願いされた為頭を撫でるのを辞める訳にもいかず、かといって琴葉から繋いでくれた手を離す訳にもいかない。


「まぁ、寝顔眺めてればいいか」

「あら、また寝ちゃったの?」

「そうみたい。あ、ねぇねぇお母さん!私のスマホで写真撮って!」

「いいけど、琴葉ちゃん怒らない?」

「大丈夫!多分!」


 遥は雪にスマホを渡し、丁度いい角度を探し写真を撮って貰う。


「んふふ〜あとでスマホの壁紙変えとこ〜」

「そういえば三咲ちゃんは元気?」

「みーちゃん?元気だよ?琴葉ちゃんと付き合う前はちょこちょこ遊んでたし!あと、クリスマスに一緒に鍋パしたの!」

「三咲ちゃんも元気そうで良かったわ。今度桜さんにも挨拶に行かないとね。年明け一緒に行こうかしら。三咲ちゃん達誘って初詣とか一緒に行くのどうかしら?」

「いいね!後で聞いてみるね!」

「んー、私の方で桜さんに聞いてみるわ。遥忘れちゃいそうだし」

「そ、そんな事ないもん!」

「どうかしらね?」

「むぅー」

「あ、お返事来たわ!大丈夫ですって、三咲ちゃんも嬉しそうにしてるみたいよ?それに最近遥と遊べなくて寂しそうにしてたみたいよ?」

「うぐぅ……琴葉ちゃんと付き合い始めてから遊びに行ってないからなぁ…。でも、私は琴葉ちゃんと付き合ってるから…」

「難しいところね?まぁ三人で遊びに行ったりしたらいいんじゃないかしら?」

「そうだね!向こう戻ったら色々誘ってみる!」

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