第38話
お読み下さりありがとうございます!
本日2話目の更新になります。
1話目がまだの方はそちらからお読みください。
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鍋を食べ終わった三人は、紅茶を用意して買ってきたケーキを食べていた。
「二人は年末年始はどうするの?」
「年末年始はお母さん達の方に行ってるからこっちには居ないんだよね」
「あーそっか、おばさん達に顔見せないとか。柊さんも?」
「はい、遥先輩と一緒に行きます」
「両親に挨拶な訳だ。緊張とかする?」
「そう…ですね」
「大丈夫だよ琴葉ちゃん!」
「確かに。おばさんの事だから柊さんの事情聞いたらめっちゃ甘やかしそう」
「だよね!今から対策考えておかないと…」
琴葉は遥の両親と会うことに対する不安を口にし、三咲は遥の母親を思い出し苦笑いに、 遥は母親に琴葉を取られない為の対策を真剣に考えていた。
「みーちゃんどうしたらいいと思う?」
「え、何が?」
「琴葉ちゃんをお母さんに取られないようにどうしたらいいかなって」
「いや、大丈夫でしょ」
「うーん」
「そんなに心配ならギュッって掴んでおきな」
「わかった!」
「きゃっ!?遥先輩!?」
「ふふふ〜!」
「先輩!そこ…ダメ…です!」
「なにしとんねん!」
「あ痛ー!」
琴葉に抱き着き、胸に顔を埋めた遥の後頭部に三咲の平手がクリーンヒットした。
その後も紅茶を飲みつつ雑談を続けていた。
「あーそろそろ帰らないと」
「ん!そうだね…あんまり暗くなっちゃうのもあれだしね…」
「ま、また年明けにお邪魔させてよ」
「うん!こっち戻ってきたら連絡するね!」
「お土産買ってきますね?」
「ふふっ、ありがと。じゃ、メリークリスマス。あとだいぶ早いけど良いお年を」
「メリークリスマス!良いお年を!」
三咲を見送った二人は炬燵に入りくっ付いていた。
「琴葉ちゃん、夜ご飯どうする?二人でって事しか特に考えてなかったし、準備もしてないじゃん?」
「そうですね…敢えて普段通りでいいんじゃないですかね?」
「そう?」
「お昼にパーティもした訳ですし」
「うーん。じゃあ琴葉ちゃん!欲しいもの何かない?」
「欲しいものですか?」
「うん!クリスマスプレゼント!」
「あ、プレゼント…。貰ってもいいんですか?」
「もちろん!」
遥にプレゼントと言われ真剣に悩み始めた琴葉。今まで一度もクリスマスにプレゼントを貰ったことがない琴葉は何をお願いしたらいいか分からなくなってしまっていた。
「そう…ですね…。どうしたらいいんでしょうか?」
「んぇ?何でもいいよ?私に出来る範囲でならだけど」
「でしたら…また…胸をお借りしてもいいですか?」
「いいよ!おいで?」
「んっ…先輩…///」
「んふふっ///いいこいいこ〜」
遥は琴葉のお願いを聞き、抱き締め頭を撫でた。
その後遥と琴葉は二人で決めた通り普段通りの夜ご飯を食べた。
そしていつもより多めにお風呂でイチャつき、いつもより長めにキスをして寝た。
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