12月16日(土)
第29話
お読み下さりありがとうございます!
本日2話目の更新になります。
1話目がまだの方はそちらからお読みください。
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月曜日に付き合っている事がバレてしまい、翌日にはほぼ全校生徒に知られてしまっていた二人。
朝は腕を組みながら登校して、昼休みになればどちらかの教室に集まり一緒に食べる。
放課後もどちらかが迎えに行き手を繋いだり腕を組んだりしながら帰って行く。
外でのイチャイチャは自重しようと二人で決めたのに、気付けばイチャイチャしている。
ほとんどの生徒達は二人を温かく見守っていた。
一部の自信過剰気味な男子生徒達が、琴葉へ「遥なんかより自分と付き合った方がいい」と告白したりもしたが、「自分の好きな人を馬鹿にされて好感を持つ人が何処にいるのか」とバッサリ切り捨てられていた。
そんなこともありつつ時は流れて週末。
「琴葉ちゃん!」
「はい、先輩!なんでしょう!」
「今日は秘密兵器を出します!」
唐突にそう宣言した遥。
琴葉は「秘密兵器?」と首を傾げる。
「今日ご紹介するのはこちら!」
と、何処かの通販番組のように遥が出してきたのは炬燵だった。
「炬燵ですか?」
「そう!炬燵です!とりあえず天気いいし炬燵布団を外に干そっか!」
「分かりました!」
「あとね!これは相談なんだけどね?今週色々考えたんだけど、琴葉ちゃん一緒に住まない?」
「はい!えぇっ!?今…一緒に住むって言いました?」
「うん。あのね、琴葉ちゃん基本うちに居るでしょ?」
「そうですね。戻るのは着替えとお風呂くらいですか?」
「うん。それでね、隣の部屋とはいえいちいち戻らせるのもなって思ったの。幸い使ってない部屋が1つあるから、そこに箪笥とか置いたらどうかなって!」
「いいんですか?」
「もちろん!」
「じゃあ…お願いします!」
「うん!それでなんだけど、これから箪笥とか色々見にいかない?」
「行きます!」
「それじゃあイ○ンにでも行こっか!」
「はい!」
一緒に住む事を決めた二人は足りなそうな家具を買うため、最寄り駅から二駅先にある大型のショッピングモールへと足を運んだ。
「そう言えばこれ、初デートだね!」
「っ!た、確かにそうですね…もっとオシャレしてくれば良かったです…」
「えー?今日の琴葉ちゃんの服も可愛いよ?」
「あ、ありがとうございます///」
今日の琴葉は何時もの様なオーバーサイズコーデではなく、ぴっちりしたニットセーターにモコモコのファーが着いたダウンジャケット、下はタイツを履き足首が見えるくらいの長さのスカートに歩きやすさ重視でスニーカー。
対して遥は長袖のニットにトレンチコートを羽織り、下はパンツスタイルで靴は厚めのヒールブーツと一見男に見えなくもない服装をしていた。
「ふふっ…それじゃあどこから見てこうか?」
「先に家具を見ちゃいますか?その方が手荷物も少ないかと思いますし」
「そうだね!」
そうして二人はショッピングモール内にある家具屋へと向かった。
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