第18話
本日2話目の更新になります。
まだの方は1話目からお読みください!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お風呂から出た遥が昨日と同じ様に琴葉へL〇NEを送ると、またしてもすぐにインターホンが鳴った。
玄関を開けると鼻の頭を赤くした琴葉。
「琴葉ちゃん!?もしかして外で待ってた!?ごめんね!」
「い、いえ!大丈夫ですよ!」
「ホントに?無理しちゃダメだよ?」
「はい!」
リビングへ戻ってきた2人はソファでココアを飲みながら寛ぐ事に。
「そう言えば琴葉ちゃん。明日なんだけど、どうする?」
「明日ですか?」
「うん。明日ね私アルバイトなの。」
「アルバイト…。」
「夕方には終わるからL〇NEしたらこっち来てもらう感じで大丈夫?」
「……。先輩さえよければなのですが、先輩の部屋に居ても良いですか?夕ご飯の準備などしておくので…。」
「うーん。大丈夫…ではあるけど…。うーん。ちょっと待っててね。」
そう言って遥は寝室へ戻った。
すぐに戻ってきた遥は何かを片手に持っていた。少し逡巡した後、覚悟を決めたようにその手に持っていた物を差し出した。
「琴葉ちゃん。これを。」
「鍵?ですか?」
「うん。この部屋のスペアの鍵。」
「…!!えっ…でも…えっと…それは…。」
「うん。あんまり良くないとは思うんだけど、琴葉ちゃんは変な事には使わないでしょ?」
「それはもちろんです!ですが!」
「それにね?さっきみたい外で待たせちゃうのもなって思ってるし、これから何か予定がない限りは一緒にご飯を食べるでしょ?放課後にアルバイトある日とかも私が帰ってきてから準備してってなると遅くなっちゃうしね」
「でも…。」
理由を説明したが受け取る事を渋る琴葉。
そんな琴葉の手に鍵を握らせつつ遥は言った。
「あとね…さっきお風呂で色々考えてたの。ちょっとずるいかもしれないんだけど、告白のお返事を一旦これって事にして貰えない…かな?明確にお返事はもう少し時間を貰いたいんだけど、信頼の証というかなんというか…。」
「ッ!!わ、分かりました。先輩の信頼に応えられるように、こちらの鍵は大切に預からせて頂きます。」
「ごめんね?変な物渡しちゃって…。」
「い、いえ!とっても嬉しいです!」
「そ、そっか。」
とても嬉しそうな表情の琴葉が少し考えた後に遥に伝える。
「はい!あ…、そうだ!後で私の部屋のスペアを先輩に渡しますね?」
「えっ?な、なんで?」
「もし私に何か会った時に入ってこれる様にしておきたいのと、こちらが一方的に預かっているのが何となく嫌で…。」
「わ、分かったよ。」
「それと…今度一緒にキーケースを買いに行きませんか?お揃いのにしたくて…。」
「うん!それは全然大丈夫だよ!」
今後の予定を決めた2人はそろそろ寝ようという事になり寝室へ移動した。
「琴葉ちゃん、今日もとりあえず奥で寝てもらっても大丈夫?」
「はい!…んっ!」
「?」
「あ、先輩!今日も、ギュッてして貰っていいですか?」
「えっ…え、えぇっと…うん。」
「ありがとうございます///」
「じゃ、じゃあ…おやすみ!」
「はい!おやすみなさい!」
昨日とは違い2人はすぐに寝入ってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます