第17話 side 琴葉8

 夕方まで勉強をし、夕ご飯を食べ終え片付けは協力して行った。


 片付けが終わった後はソファに座りまったりとした時間を過ごす。

 先輩にこの後どうするかを聞かれたので、おしゃべりする事に。

 私は気になっていた事を早速質問した。

 そう、先輩に、好きな人がいるかどうかだ。


 正直私はかなりチョロいのだろう…。

 だって、たった一度優しくして貰っただけで先輩にベタ惚れなのだから。

 だから私は先輩に好きな人がいるのかを聞いた。


 先輩は今好きな人はいないらしい。

 そして、先輩から逆に好きな人がいないかを聞かれ、つい答えてしまった。


 遥先輩が好きだと。


 突然そんな事を言われても困ってしまうだろう。でも、伝えておきたかった。伝える事で意識してもらえるんじゃないかという打算もあった。


 やはりというか先輩はとても困った表情をしていた。

 嫌われてはいないと思う。だって嫌いな相手をわざわざ自分の家に泊めたりはしないだろう。

 先輩は女の子同士という事に困っていたようだが、好きという感情に男も女も関係ない…と思う。だって好きになってしまったんだから。


 しかし段々と表情を暗くしていく先輩を見て、私は失敗を悟った。

 泣きそうになってしまったがここで泣く訳にいかない。

 でも、このままここに居たら泣いてしまうかもしれない。

 私は先輩に謝罪をして部屋へ戻る事にした。


 ソファから立ち上がろうとすると先輩に手を掴まれそのまま引き寄せられ抱き締められた。


 ん?抱き締められた?えっ?

 どういうこと?待って心の準備が!


 先輩はどうやら真剣に考えてくれているようで返事を待って欲しいと言われた。

 可能性があるのなら幾らでも待とう。


 先輩にどんなところが好きか問われ余計な事まで言ってしまった…。

 絶対変態だと思われてる…。


 抱き締められたまましばらくおしゃべりをしていると先輩に今日も泊まるかを聞かれた。

 良いのだろうか…。もしかして先輩誘ってます?いや、それはないか…。

 でも、お風呂をどうするか聞いてくるなんて完全に誘ってるとしか…。

 とりあえず昨日と同じ様に、先輩がお風呂から出たらL〇NEで教えて貰うことにした。


 先輩に見送られ部屋へ戻った私は、着替えを用意してお風呂へ向かう。

 服を脱ぐ時に、自分の服から少し先輩の匂いがした。抱き締めて貰いながしばらく話をしていたので匂いがついたのだろう。

 正直これだけで………んっ…///……はっ!危ない危ない。早くお風呂に入って何時でも先輩の部屋へ行ける様にしないと!



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ここまでお読み頂きありがとうございます!

初めて☆と♡を頂きました!

趣味でダラダラと書いておりますが、今後もお付き合い頂ければと思います!

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