第15話

 同時刻に1話の前にキャラ紹介的なものを上げています。まだ登場していないキャラについても書かれていますが、チョイ役のつもりなので気にせず見ていただければと…


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 夕ご飯を食べ終え、協力して片付けを行った二人はソファで寛いでいた。


「琴葉ちゃん、この後はどうする?」

「今から勉強するのもですし、おしゃべりでもしませんか?」

「いいよ!」

「では…早速なんですが、遥先輩って好きな人…いますか?」

「うぇぇっ!?す、好きな人!?」

「はい」

「そ、そうだね…うーん…い、いない…かな?琴葉ちゃんは?」

「私は…いますよ?」

「えっ!?い、いるの!?ち、ちなみに…誰かって聞いてもいい?」

「それは…その……遥…先輩です///」

「わ、私!?」


 琴葉の答えに同様を隠せない遥。

 そんな遥を見て、琴葉は微笑みながら抱き着いた。


「こ、琴葉ちゃん!?」

「先輩は…私の事…好き…ですか?」

「そ、それはその…なんと言いますか…」

「嫌いなんですか?」

「嫌いじゃないよ!」

「じゃあ…」

「で、でも、ほら!私達女の子同士だしさ!」

「女の子同士じゃダメなんですか?」

「えっ!?で、でも…どうなんだろ?」

「私は本気で先輩の事、好き、ですよ?」

「うっ…」


 真剣な表情の琴葉に対し、答えに窮する遥。

 そんな遥の様子を見て、段々と表情を曇らせる琴葉。

 そして抱き着いていた遥から離れる。


「ご、ごめんなさい…先輩。急にこんな事言われても困っちゃいますよね…。きょ、今日はもう帰りますね…」

「ッ!!ま、待って!」


 暗い表情のまま帰ろうとする琴葉の手を掴んで引き寄せ、抱き締めた。


「勇気を出して言ってくれたのにごめんね?その…びっくりしちゃってさ?それで…その…少しだけ考える時間をくれないかな?本気で私を好きって言ってくれた琴葉ちゃんにちゃんと応えたいからさ!」

「ッ!!わ、分かりました…」

「ち、ちなみになんだけど、さ、参考程度に私のどんなところが好き…なの?」

「そう…ですね…。普段の笑っている表情とか驚いている時の表情とか、こうして抱き締めて貰うととても安心出来るところとか…あとは…に、匂いとか…ですね…」

「えっ…に、匂い?えっ…私臭い?」

「いえ!とってもいい匂いです!嗅いでいるとなんだかとっても落ち着くんです!」

「そ、そうなんだ…」

「あっ…ひ、引かないでください…」


 その後も琴葉を抱き締めたまま会話を続ける遥。

 チラりと時計を見ると大分時間が経っていた。


「あ、琴葉ちゃん。今日はどうする?また、泊まってく?」

「いいんですか?」

「もちろん!」

「では、今日も泊まっていいですか?」

「うん!あ、でもお風呂とかどうする?一旦戻って入ってくる?」

「…一緒に…入りませんか?」

「それは!その!」

「ふふっ///冗談です///」

「だ、だよね!」

「では、一度部屋へ戻ってお風呂に入ってきますね?遥先輩がお風呂から出たらまたL〇NEで教えてください」

「うん!わかった!」


 部屋へ戻る琴葉を見送り、自分もお風呂へ入る用意をする遥。

 脱衣場で服を脱ぎ、脱いだ服を顔に近付け匂いを嗅ぎ首を傾げ、呟いた。


「んー。臭くはない…はず!」

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