第7話
前話で最後と言いつつあれですが、調子に乗ってあれこれ書いたのでキリのいい所まで上げちゃおうと思います。よければお読みください!
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「ど、どうしよう…。」
遥は今、お風呂へ入っており、そこで先程の会話を思い出していた。
泊まることが決まった後、1度着替える為に部屋へ戻った琴葉。
それを見送り、お風呂へ入る事にした遥。シャワーを浴び、湯船に浸かったところで急に恥ずかしさが込み上げて来たのである。
「勢いで泊めることになっちゃったけど、今更ダメとも言えないし…。
お、女の子同士だもん大丈夫だよね!」
そう言って遥は自分に言い聞かせるのだった。
お風呂から出た遥は、琴葉へこちらへ来ても大丈夫な事をL〇NEで送った。
すると直ぐにインターホンがなり、出るとそこにはネグリジェへ着替え、厚手の上着を羽織った琴葉が居た。
「ど、どうぞ…上がって…」
「はい!お邪魔します!」
「待たせちゃってごめんね?」
「ぜ、全然大丈夫です!」
「何か温かいの飲む?」
「いただきます!」
「じゃあ、ココアかホットミルクどっちがいい?」
「ココアで」
「うん!じゃあまた座って待ってて!」
琴葉をソファに座らせ自分はキッチンへ向かう遥。物を取るフリをしてしゃがみ込み琴葉から見えなくなったタイミングで平静を装っていた顔を真っ赤に染め、慌てていた。
(ど、ど、ど、どうしよう!?琴葉ちゃんすっごい可愛いんだけど!?えっ!?待って!?無理!!!1晩一緒に居るとか無理なんだけど!!!)
「せ、先輩…大丈夫ですか?」
「うぇーい!だ、大丈ん"っ"!!!!!」
突然後ろから声をかけられ驚いた遥は、奇声を上げつつ振り返り、勢いのあまり脚を冷蔵庫にぶつけ、体勢を崩してしまった。
それに気付いた琴葉は遥を支えようと近付いた。
「きゃっ…///」
「んっ…!!!」
しかし、琴葉も慌てていた事もあり上手く支える事が出来ず、2人揃って倒れてしまった。
琴葉を下敷きにする形で。
「せ、先輩!大丈夫ですか!?」
「う、うん…なんとか…。
琴葉ちゃんも大丈夫?」
「私は大丈夫です…。で、でもこの体勢はちょっとは、恥ずかし…です」
「ご、ごめん!!!すぐ退くね!?」
「あっ……」
「…?大丈夫?」
「は、はい!」
(え、な、なんか寂しそうな顔してたのは気の所為…だよね?)
「あ、コ、ココア急いで作るね!すぐ持っていくから向こうで待ってて!」
「は、はい」
少しだけ頬を朱に染めた琴葉は、遥に言われた通り、元いたソファへと戻って行った。
そして電気ケトルでお湯を沸かし、マグカップ2つにココアを用意した遥が、琴葉から少し距離を空けてソファへ座ると自然な動作で琴葉はその距離を詰めて来た。
(な、なんか近くない!?!?
え、女の子同士ってこんなもの?
わ、わかんない!?たすけてー!)
「お、美味しいね!ココア!」
「そうですね!…先輩、お顔真っ赤ですけど大丈夫ですか?もしかして、私のせいで風邪引いちゃいました!?」
「んっ!?大丈夫だよ!全然元気だよ!ほらっ!」
遥は元気アピールの為、立ち上がった。
しかし、急に動けばどうなるか…。
遥はまたしてもバランスを崩し、ソファへ座る琴葉へと倒れ込むのであった。
「「きゃっ……///」」
遥は倒れ込む際瞑ってしまった目を開けると、そこには唇と唇が触れてしまいそうな距離に琴葉の顔があった。
そして、見つめ合う2人。
時が止まったかのように感じられた一瞬の後、遥は後ろへ跳ね跳び琴葉の上から退くと、琴葉へ謝罪を繰り返すのであった。
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