第7話 面白い小説の手掛りを掴んだ6月

 面白い小説にするために私が立てた方策は、リアルな異世界を書く事です。 その為に、3つの制約を自分に課しました。


1、ご都合主義…突然に取って付けたように現れるのは無し。きちんとした理由を付ける。必要ならバックボーンまで書く。


2、ツエー…話しが続かなくなるので、ツエーは最後。


3、知識チート…ネットの薄っぺらい上辺の知識は書かない。調べた情報は自分の中に落とし込み、理解した上で使う。


 そして、私はある仮説を立てました。


 異世界アニメの映像を元にイメージするから、アニメの中だけの狭い世界の小説が出来上がるのではないだろうか?

 もし、そうだとすると、実写の映像を元にイメージすれば、例えば風景でも良いし、実写の映画でも、とにかく実写を元にすればリアルな異世界を書けるはず!

 早速、異世界の魔物をイメージしてみました。


 結果は……ダメでした。


 理由は、魔物が異世界にいる限り、所詮は異世界の出来事。何でも出来るし、簡単に殺せます。

 何度やっても、アニメの中の出来事になってしまい、全くリアルなイメージができません。

 では、リアルなイメージをするには、どうしたら良いか?


 簡単でした。魔物を現実世界で活躍させるのです。ゴジラみたいに。


 そうすれば、人間はリアルですから、魔物がアニメだと不自然ですよね。だから、リアルな魔物を創造せざるおえなくなります。

 また、リアルさは映像だけではありません。魔物が生きていく為のバックボーンや理由がないと、突然現れて、ただやられに来ただけの三文芝居に成り下がってしまいます。


 但し、全てをリアル寄りにすると、せっかくのファンタジーの面白みが無くなるのも事実です。


 悩んだ末に私が出した結論は、リアル7、異世界3の黄金比率です。

 そして、リアルの知識の精度を上げる事で、異世界のリアルさが引き上げられるという理屈です。


 早速、黄金比率を使って書いてみました。すると、あら不思議、どんどん筆が進むではありませんか!

 おそらく、異世界を1から想像するよりも、現実を当てはめる方が、言葉が出やすいのだと思います。

 そういう訳で、カクコンエントリー作品の『武器商人は忙しい』は、異世界転生から、異世界転移に変わり、日本と異世界を行ったり来たりする話になりました。


 なろう異世界系のどのジャンルも、だんだんと飽きられてきた昨今、次に来るのはどのジャンルか?という記事を良く見かけます。

 そこで私は、ここに新たなジャンルを作りたいと思います。


 それは……


 黄金比率7対3の新ジャンル『リアルなろう』です。


 どうですぅ〜新しいでしょう?(笑)


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