其ノ十 香炉
「ああ、
高蔭の父と
そこへ、高蔭が朝食を取りに入って来ましたのでお六は、
「近頃、
と尋ねました。
高蔭は思いました。母はお六に何の説明も無く、一人でどんどんお玉を受け入れる準備を進めて居り、お六の事は自分に任せたと言い捨てた……。こうなったらもう自分でお六に全てを話すよりほか無いのか。
しかし、今朝のお六は調子が良いのか、昔の様な穏やかで優しい笑みを浮かべてこちらを見つめて居る……。もし今、お夏とお玉を
けれど……、と高蔭は考えました。
この事をこのままずっとお六に話さ無ければ、お夏の
高蔭はそう腹を
来週に続く
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