其ノ七 名折れ
「まあとにかく、お
そもそもあんさんが
そやけど、お六はんはなあ……。うちもお父さんも何度も先方に足を運んで、是非にとこちらから頭を下げて、
こんな事があったかて、おいそれと
かと言って、本妻なんやから娘は本家のもんや言うてあの嫁に育てさせる言うても、お六はんがあないおかしな具合では、妾の産んだ
「……」
「そうや、そうや。
うちはまだ、その孫の名を聞いとりませんでした。教えておくれやす」
明日に続く
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