其ノ五 婿
「泣いたかてどうにもなりません。子供が子供を作った言うしょうもない話やけど、その娘はうちらにとっては大事な大事な跡取りや。いつか立派な
そんでも
その……お夏さん言う
いくらなんでも跡継ぎを産んでくれた
あっこやったらうちらの住まいからも少し離れているし、うつる心配もおへん。良いもん食べさせて何不自由無い暮らしをさせとったら、じきに治るかも知れへんし。
治ったらまた、あんさんら今度は男の子を作ったらよろし」
家、跡継ぎ、対面……。
「それなら……お
来週に続く
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