其ノ十八 輪郭
その時に御座います。
「おばたん、はい。まり」
無邪気な
ああ、この子の鼻筋、目元、頭のかたち……。なんと
「ああ……。はい、有難うね」
お六はそう言って、先ほど憎しみと嫉妬の余り一瞬恐ろしい事を考え、握り締めていた短刀の
短刀を
すると、少女はもう鞠遊びには飽きたのか、
「おばたん、おはな、とって」
と言って
来週に続く
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