其ノ十五 心
「確かに、人は
そうしたことは、何を隠そう若い頃、私自身にも身に覚えが有る。
……周囲の者、全てを傷付けて、ある人に恋をしてしまった事がな」
まさか先生の様な高名な人格者が……。高蔭は初めて聞く話を耳にして、ずっと
「ただ、お前さん自身にそうした手に負えぬ心の動きが存在するように、傷付けられた側、お
誰かの心を傷付けると言う事は、それだけの重い代償を、生涯払い続けると言う事なのだ。
……お前さんにその覚悟は有るのかね?」
先生はそれだけ言うと、手にして居た茶道具の
次章に続く
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