其ノ十九 ちり紙
「ご
「では行って参ります。今夜は遅くなるかな。お六、顔色が良く無いね。
といつもの優しい口調でお六に一言声をかけ、どこかへ出掛けて行きました。
少しして、お六が
お六は、義母が毎月このぐらいの時期になると、お六が使ったちり紙を調べる事が有るのを知って居りましたので、嫌味を言われる前に自分から義母に、
「済みません。また
と、
中編上に続く
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