其ノ十八 紅
けれども……と、お
歌会だ、茶会だと昼間出歩く事は有っても、夫はそれまでは、朝まで帰って来ない事など一度も無かったのに。
お六は幼い頃から聡明で、花嫁修行にと親や養育係がくれる書物も、渡されればあっと言う間にすべて
私には何の非も無いはず、なのにどうして……。
つらつらとその様な物思いに沈んで居ると、お六はまたまんじりとも眠れ無くなり、先程うなされて目が覚めた時、体に染み付いた
明日に続く
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