其の五 逆子
「こ、これは……」
先生が
「
少年は先生に向かってこっくりと頷きました。
「そうか。一刻も早く産み落とさねば危険だな。しかも……頭が下にない。
逆子……私は自分で取り上げた事こそは有りませんが、
先生は少し思案された上、その少年に向かってこう仰いました。
「
そしてお優。念の為、はやめ薬の漢方を、急ぎ調合しておくように」
と、手際良く指示を出されたのでした。
明日に続く
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