其ノ十四 腰掛
私は、春庭様のお背中に身を
春庭様は着くなり、この怪我人だらけの講堂の惨状をご覧になり、
「父上、怪我人は重度の者と、軽度の者との仕分けは終わって居ますか?
と矢継ぎ早に、宣長先生に医者としての現状確認の質問を投げかけましたので、
「ああ、こっちはぼちぼちやっとる。
ところで、お前の背中に居る怪我をしたお嬢さんを、あちらの
と先生は、姫君に優しく話しかけられました。
明日に続く
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