其ノ十一 背中
「姫! 危のう御座います!」
平素から、剣の達人、
「
春庭様はそう姫君に尋ねつつも、手早く三毛猫のさと姫を
「足に
と姫君に申し上げ、姫君の袖に引っかかった木片を手早く取り除き、御自分の背中を差し出しました。
炎の熱さなのか何なのか、両頬を
明日に続く
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