其ノ十四 膏薬
「おう、そうだ。春庭だな」
先生は特に驚かれたご様子も無く、楽しそうに若者たちのやり取りを、石垣の上から見守っていらっしゃいました。
「あの、でも……。
私が心配して先生にこう申し上げますと、
「ああ、あれか? 私の見る所、大した傷では無い。しかしまあ、あの大男の言う事も、
ははは。春庭も男だ、これくらいの傷は何とも無かろう」
先生は笑ってこう仰ると、すぐ脇にあった眺望の良い腰掛けに腰を下ろされました。
先生はそう仰って居りますが、私は春庭様が心配で、居ても立っても居られずに、先生にこう申し上げました。
「先生、
私は大慌てで
明日に続く
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