其の四 振袖新造
おまさは唇を噛み締めて俯いていると、
「それにしても良い目鼻立ちをした子だねえ。これほどの
おまさは、自分がまるで物のように品定めされていることを不快に思い、お秀をきっと睨み返しました。
「まあ、怒るでない。半年下働きさせて様子を見てきたが、お前はおつむも悪くないようだね。
こう言う子は客を取らない
それから、今日からお前のここでの呼び名はまさ
そんなおびえたような顔をしなさんな。なあに、悪いようにはしないよ」
明日に続く
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