其ノ三 煙草盆
「此処へ来て半年、朝早くから水汲みに便所掃除、下働きにもよう耐えた。そろそろ……」
利発なおまさはこの半年、他の
「いいえ、私は……。私はずっとこうして下働きをして居たいのです。お
おまさの訴えに、お秀は
「馬鹿をお言いで無いよ。お前は、此処を何処だと思って居るんだい? 下働きなら男の若いもんも居る。そろそろちゃんと働いてもらわないと、おまんまの喰い上げだよ?」
明日に続く
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