第24話 世壊

 ユキが死んだ。

 私が目を開いた時にはもう何もかもが終わっていた。

 死体は魔力となり姿も形も消えていた。


 もう彼女が声を発することはない。あの綺麗な純白の髪も。私を肯定してくれる意志も。もう二度と私の傍にいることはない。


 死のうと思った。

 単純かつ、純粋にそうすることが最も正解だと思った。


 でも、できない。

 私はユキの力がなければ何もできないのだから。自死などできるはずもなかった。そんな難しいことが、そんな大変なことが私にできるはずもなかった。


 だから時間だけが過ぎる。

 とてもゆっくりと。

 日が昇り。

 時計の針が一歩、二歩、三歩と進む。

 何も起きない静かな世界が、本当にゆっくりと進む。


 でも、気づけば夜で。

 何をしていたのだろう。

 そんな虚無的な一日が終わる。


 何度も。

 何度も終わった。


 ユキのいない日々は、本当に何もない。私は彼女の熱がなければ動けない。私は本当に弱い。私はどうしていたのだろう。

 ユキのいない世界はこんなにも息苦しいものだったのだろうか。こんなにも、生き苦しいものだっただろうか。


 孤独だ。

 私は独りだ。


 なんで。どうして。

 そう思い続けている。


 なんで、ユキは私を終わらせてくれなかったのだろう。

 一緒に終わりにしようって約束したのに。


 ユキの残した痕跡は何もない。

 家には写真も、映像も残ってはいない。そんなものはなくても良かったし、誰かの撮った彼女など、私の好きな彼女ではないから。


 もしかしたら。

 彼女は幻想だったのではないだろうか。私の妄想だったのではないだろうか。私のおかしな夢で。私は今、ただ夢から覚めただけなのではないだろうか。


 そんなわけはない。

 でも、そうとしか思えない。


 幸せな夢から覚めただけなのだろう。

 私は、戻ってきたのだ。戻ってきてしまったのだ。

 この孤独な現実に。窮屈な現実に。


「ユキ、助けてよ……!」


 思わず、そう言ってしまう。

 もういなくなってしまった彼女にそう言ってしまう。

 そんなの返事はあるわけない。


 でも。


「助けが必要ですか?」


 声が聞こえてきた。

 それは彼女の声だった。


「ユキ……!?」


 立ち上がり、周りを見る。声のしたほうを見る。

 走り出す。


 死ななかった?

 助かったの?

 また夢の中に戻れる?

 また愛を言ってくれる?

 また熱をくれる?

 私と一緒に……!


 無数の期待と共に、声のした部屋の扉を開く。

 けれど、そこにはただの箱があるだけだった。


「助けが必要ですか?」


 それはただの魔導機械だった。

 ユキではない。ただ彼女の声が登録されているだけの。


 期待が溶けて消える。

 でも、冷静に考えれば、彼女なわけはなかった。

 彼女が生きているのなら、こんなに何日も私を放置するがないのだから。


「助けが必要ですか?」


 落胆する私を前にして、この魔導機械はただ同じ言葉を吐き続ける。


 これが彼女の言っていたものだろうか。彼女は何かを造ったと言っていた。ならば、これは彼女の痕跡。彼女がいた証なのだろうか。でも、これは。


「助けが必要ですか?」

「……うるさい! その声で……その声で話さないで……!」


 私はただ煩わしい。

 彼女の声は、彼女自身の熱に包まれたものしか聞きたくはない。

 だから、思わず怒鳴ってしまう。魔導機械相手に。何も意味はないのだけれど。


 すると、魔導機械は小さな文字列を空中に表示する。


『助けが必要ですか?』


 ただ、そう書かれていた。

 そんなことを聞かれてもわからない。


 死ぬ手助けをしてもらえばいいのだろうか。

 私は死にたいのだろうか。


 いや、私は孤独が嫌なのだろう。

 ユキのいないこの世界が嫌なのだろう。

 それに、私は見ないふりをしていたけれど。


 彼女がいなくなって、怪物を縛る鎖はすべて消えている。

 私はまた怪物に変質している。全てを破壊したい怪物がまた動き出している。


「なんでも助けられるの?」

『はい』


 と、文字列が変化する。

 

「なんで? どこまでできるの?」


 一瞬の空白の後に、文字列がさらに変化する。


『私は自立式人工知能搭載型支援魔導兵器機構です。あなたの目的を遂行するために存在しています。目的を言って下されば、その通りのことを成します』


 つまりは、私の欲望を叶えるために在るということだろうか。

 それは彼女の言ってた通りではある。


 なら。


「世界を壊して。世界を全部」


 きっとそれが怪物の望みなのだ。

 人を滅ぼしたいなど、その副次的な産物に過ぎない。

 何かを壊さずにはいられない。全てを破壊せずにはいられない。形ある物全てを。何もかも。ありったけを。


 こんなのユキには言えない。最も醜悪な私の欲望。


『どの程度の破壊でしょうか』

「全部。この惑星ごと全部。できるんでしょ? なんでも」


 私はぶっきらぼうに言う。

 できるわけないと思っている。

 でも、ユキの残したものならあるいはと少しぐらい思っている。


『それはできません。現在の第一目標のミリアの生存が脅かされます』

「そんなの破棄して。私なんてどうでもいいから」


 やはりこれはユキが造ったもののようだ。

 そうでなければ、私の生存を第一目標とはしていないだろう。そんなことを願ってくれる人などユキ以外にはいないのだから。でも、私はユキに殺して欲しかった。


『わかりました。直ちに計画を実行します。計画遂行完了までの予定時間は8年です』


 そして文字列が消える。

 8年、そう簡単に言われても、というか書かれても、あまり現実味はない。なんというか漠然と長い時間なのはわかるけれど。


 それまで私は生きていられるのだろうか。

 生きていられるわけがない。そんなに長い間、ユキのいない暗い世界で生きていられるわけがない。


 そう思っていたけれど、私は意外と生き続けた。何もしてはいなかったけれど。何かをしようなど思いはしなかったけれど。

 彼女がいなければ、ただなにもできない。死ぬことすらできないということなのだろう。なんとなく、ただ生きているだけの存在になっていた。


 必需品は彼女が十分すぎるほどに残してくれていた。

 お金もある。使うことはないけれど。

 だから、私が生きていこうと思えば、独りでもいきていくだけのものは用意されていた。ユキの手によって。最後まで私は、彼女に助けられているということになるのだろう。


 そんなにも私に尽くしてユキは幸せだったのだろうか。

 そんなにも私優先で。


「どう思う? ユキは幸せだったのかな」


 私はなんとなしに、魔導機械に話しかけていた。

 私は他に喋る相手などいないし、いつまでも完全な孤独に耐えられるほどの人ではなかった。


 でも私は何かを話せるほどには回復していた。

 自分でも驚くほどに、私はユキのことを過去のことだと捉えている。薄情すぎると嫌悪しても、私の心は変わらない。

 だから彼女の代替品というありもしないものを求めようとしてしまう。それが手に入らないことは私が最もわかっているのに。


『ユキは幸せであったと語っています。音声を再生しますか』


 魔導機械の答えは毎回同じ。

 この魔導機械は、起動時から録音していたようで、ユキの言葉がある程度録音されているらしい。というか、それをもとに、彼女の声で話しかけてきたのだろう。


「それは……いいや」


 私はその声を聞きたくはない。

 録音された声には、なんというか。

 熱を感じないから。


 機械にユキの代わりは務まらない。

 いや、誰だって彼女の代わりなどできない。

 私に愛を与え、私に愛を信じさせることができるのは彼女以外にはいないのだから。


 だから魔導機械と話すのは暇潰しの一つ程度でしかないのだろう。

 しかし、魔導機械と話しているだけで暇を潰せるはずもなく。

 いつまでたっても、世界は壊れてくれない。


「あと、どれぐらい?」

『現在の計画進捗率は4.87割です』


 3年ほどで半分まで来たらしい。

 8年かかるという当初の予想よりも大分早い。


「あなた、優秀なんだ」


 私とは違う。

 それはそうか。ユキが造ったのだし。


「そうだ。あなた、名前はなんていうの?」

『私の名は自立式人工知能搭載型支援魔導兵器機構です』


 そういうことではないのだけれど。

 しかし、それ以外ないのだろう。でも、名前がないと不便ではないだろうか。ユキは。


「ユキは、なんて呼んでいたの?」

『彼女は168と』


 168?


「何、それ?」

『正確には不明です。しかし私は人類殲滅計画168番の中核だったからという理由が推測されます』


 懐かしい言葉が聞こえて、私は少し虚を突かれたようになる。

 それはもう終わったものだと思っていたけれど。

 彼女はずっとやっていたのだろうか。それとも、古い計画を再起動させて、この168を作製したのだろうか。


「それじゃあ、私もそれで呼ぶよ」


 文字列はいつもよりも早く消えた。

 それが照れているようで、少し笑ってしまう。


 その自分の顔を右手で掴む。

 私は笑えてしまう。


 ユキのいない世界でも、笑えてしまう。

 それが私にはたまらなく嫌で。


 何年が経過したのだろう。

 私は相も変わらず、何をすることもなく、家の中で生き永らえるだけの存在。

 時折、168の様子を見に行くけれど、大抵は何も変わっていない。でも、たまに計画の進捗率が上がったとか、予定が早くなりそうとか、そういうことが書かれていたりもする。


 そういう時に時間は過ぎているのだと感じる。

 そして、そういう時に気づく。


 私はもうユキの声も、顔も、匂いも、熱も忘れかけているのだと。

 思い出せない。あれだけ求めた彼女の存在を思い出すことができない。それが嫌で、その現実に向き合いたくなくて、ユキの録音を再生する。


 それは、ただの音でしかなくて、熱なんてないけれど。それでも、これがユキの声だ。そのはずだから。

 それだけを聞いて、時を過ごす。

 今の私はユキの残滓を抱えて、ただ流れるときに身を任せるのみ。

 そして時が来る。


『計画が最終段階に入りました』


 ある時、168の様子を見に行けば、空中に文字列が表示されていた。

 いつからだろう。1カ月前に見た時は何も表示されていなかったはずだけれど。計画始動から5年強。最速の予定からしたら、かなりの速さだけれど。


「最終段階?」

『現在の残存計画は地脈吸引式魔力抽出機である「星の根」の奪取とそれによる外殻貫通用超高出力魔力砲「世界を割る柱」の起動のみです。それにより目的は達成されます』


 つまりはもう終わりということらしい。

 私のこの生活も。

 孤独な生活も。


「見に行くことってできる?」


 私は少し迷いながらそう言った。

 外に出るなど嫌なことではあったけれど。

 でも、思う。


 もしもユキに何かを返すことができるとしたら、私の望んだ世界を見せることだけなのではないだろうかと。もう彼女はいないけれど。それでも。

 彼女は私の世界の未来を見たいと言った。だから。


 だから私は、外へ向かうことにした。


 私は自らの隠蔽魔法で自らの気配を消し、十数年ぶりの外へ出る。

 恐る恐る一歩を踏み出す。


 いつかの記憶が蘇る。

 他人に攻撃されたあの時の記憶が。

 怖い。


 でも、家の中にいても彼女は守ってくれないのだから。

 外も同じだ。


 久しぶりの外は寒く、眩しい。でも、思ったよりは恐ろしい所ではなかった。

 いや、恐ろしい所ではあるのだけれど、でも、外も家の中と同じ、ユキのいない世界でしかない。同じなのだ。同じように寒く、どこまでも孤独。


 小さな魔導車に乗り込み、168に運転を任せて、先に進む。168の本体は大きくて、あの家から出すことは難しいけれど、腕輪状の端末なら共に外に出られる。


 168の選んだ道のりは、ほとんど人通りなどない道だったけれど、たまに人とすれ違うこともあった。

 多分恐れるほどのものではない。

 ただすれ違うだけの人。


 でも私は怖い。

 人が怖い。

 人を見るたびにあの時の記憶を思い出す。

 また攻撃され、殺されそうになるのではないかと。

 そんなふうにに恐れてしまう。


 だから魔法を使った。

 私の隠蔽魔法なら、見つかる可能性は限りなく低い。実際、それは成功し、一度も人には見られずに、先に進んだ。検問や、軍事境界線もあったけれど、それも何事もなく通り抜けることができた。168の道選択が良いのかもしれないけれど。


 私の魔法を実践で試したことなどなかったけれど、これならどこでも孤独に世界の終わりを見つめられるだろう。孤独でなければいけない。ユキ以外の人に見られたくなどない。


 途中から道は大きく姿を変える。

 見るからに魔力濃度の高い場所、人の住めないような場所を通る。恐らくだけれど、ここは戦場であったのではないだろうか。もしかしたら今も。


 そしていつからか地下へと潜り。

 多分、何日かが経過して。


『到着しました。現在「世界を割る柱」の魔力充足率は9.6割です。完了まで残り8時間』


 「世界を割る柱」と呼ばれる兵器のある場所は、私とユキのいた家から遥か遠くの中立地帯である巨大魔導研究施設、通称魔導都市だった。


 平和の都と呼ばれたその場所は、戦火に染まっていた。

 竜と魔導戦艦が遠くで戦っているのが、薄っすらとだけれど見える。その他にも、いつかみた魔王似ている奇怪な魔法生物兵器や、巨大で強靭そうな魔導兵器も多く存在している。


 つまり、そこは戦場の中心である。

 でも、私はあまり恐れてはいない。もうすぐすべてが終わるのだから。


 私は地図を見ながら目的地を目指す。

 168の案内は正確で、私でも簡単かつ安全に「世界を割る柱の前」まで到着した。 


 正確にはそこから扉を2つ挟んだ監視室のような場所だけれど。

 そこからなら、「世界を割る柱」の様子が覗くことができる。


 そこには幾人かの人がいた。いや、人ではないかもしれない。少なくとも1人は普通の人ではない。頭の上に何か変な光る輪が浮いている人がいる。その他は……見た目は変わらないけれど、小さな杖を持っているし、魔法使いだろうか。


「あれは……?」


 一応小声で話す。

 すると168の文字列が現れる。


『あれは天使と呼ばれる魔導兵器と魔法使いです。作戦遂行の要ですが、味方ではありません。「世界を割る柱」を守っているのでしょう』


 ということは、彼らも世界を滅ぼすことに協力的なのだろうか。これは魔導機械に意志があるような言い方になってしまうけれど。でも、こう見ていれば、そうとしか見えない。本当に人に似ている。私よりも人なのではないだろうか。しかし、魔導兵器と魔法生物兵器である魔法使いがどうして協力しているのだろう。


 まぁ、難しいことは考えなくていいか。

 頭も痛くなるし、そんなに世界を向き合いたくはない。


「……ここは、安全?」

『はい。魔力充足完了までは』

「じゃあ、少し眠るよ。あれなら起こして」


 私は堅い床に座り込む。

 本当にここまで来てしまった。

 今なら止められるかもしれない。世界を壊すことを。


 きっと私とユキのような幸せを感じている誰かがどこかにいるのだろう。その幸せを私は壊す。これから世界を壊すついでに。

 それは悪いことだ。怪物的なことだ。退治されるべきことだ。

 けれど、こうすることを私は我慢できない。


 ユキのいないこんな世界なら、壊れてしまえばいい。


「っ」


 振動で目を開ける。

 それは168が私を起こした証拠であった。

 いつ眠ってしまっていたのだろう。思ったより疲れていたらしい。


「あとどれぐらい?」

『14分と32秒です』


 ぎりぎり私は起きれたということらしい。

 起こしてもらったのだけれど。

 ユキと過ごした日々では、起きる時間など意識したことなかったから忘れていたけれど、私の目覚めは悪い方だった。


『敵性存在が接近しています。天使2機です。恐らくここまでくるでしょう』

「それ、世界を壊せるの?」

『3時間16分49秒前に起きた魔法使いの離反により五分五分でしょう。消耗した天使1機では天使2機を止めることはできませんから、どの程度時間が稼げるかが重要になります』


 よくわからないけれど、世界を壊せるかはわからなくなったらしい。しかし、そちらのほうが良いのだろう。大抵の人にとっては。

 けれど私にとってはそうではない。


『撤退を推奨します』


 168は逃げようと言う。

 しかし、どこへ逃げようというのだろう。


 私はもういい。正直私はもうここで死ぬのならそれでも良いと思っている。体のいい自殺になればいいと思っている。世界を道連れにできるなら、それが良いけれど。


 どちらにせよ。逃げるという選択肢はない。

 逃げることすらできなくなっただけなのだろうけれど。

 ユキのいない世界に逃げるなんて、嫌なのだ。単純に。


「いや、ここにいるよ」


 そして168の予想通り、天使と呼ばれる魔導兵器は「世界を割る柱」の元まで来た。そして何事かが起こり、こちらの天使は破壊され、世界を壊すはずであった「世界を割る柱」は停止する。

 私が何かをする暇もなかった。ことは一瞬のうちで終わっていて、何が起きたのかもわからなかった。


「だめだったね。ここから最速で世界を壊す方法は?」

『魔力抽出器「星の根」の暴走です。概算の成功率3割弱』

「方法は?」


 簡易操作方法が出現する。

 それは私程度でも簡単に分かるものだった。


「わかった。ここまでありがとう。最後にユキの声を聞かせて」


 文字列が消える。


「ミリアなら幸せになれるよ」


 私は小さく笑い、魔法を全力で使い、溶けた扉を越え、魔力抽出器へと近づく。

 そこには天使2機が何事かを話していたけれど、私の拙い魔法の影響か、それとももう終わりだと気を抜いているからか、それとも幸運か。私はばれることなく、近づくことができた。


 ユキはやっぱり最後に嘘をついた。私が幸せになれるわけなどない。そういう風に私はできていない。彼女がそれを教えてくれなければ、私がそれを知ることなどないのだから、彼女がいなくなれば、忘れてしまうのだから。

 だから、私はユキの隣にしか幸せはないのだろう。

 だから、これは私の幸せのためにするわけじゃない。


 嵐が吹き荒れる。

 波が荒めく。

 流星が落ちる。


 これは私が生来望んだ、怪物の欲望。

 きっと私が生まれた時からの望みで。

 私が最も嫌う欲望。


 それに従い私は1つの切替器を押した。

 世界を壊れろと願い。

 そして。


 殺気。

 揺れ。

 暗転。

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破滅少女は溺れない のゆみ @noyumi

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