⑤読まなくても読めろ

こんにちは。


今回のテーマは読む力、です。


読解力!とかいう難しい話ではないです。

書いてあることをちゃんと読むこと、の話です。


自主企画立ち上げたことのある方だと、よく分かるんじゃないかと思うんですが、読まない人、びっくりするぐらいおられますね!笑

びっくりしました。

いつもびっくりしてます。


自主企画には当然、目的があって、企画主はそれに沿うような人たちが集まるように、『こういう人に来てねー』って応募要件を載せてます。


色んな書き方があるんですが、私の場合はもう、箇条書きで数字指定で羅列することが多いです。


読むのめんどくさくても、見れば済むからです。

で、びっくりするわけです 笑


例えば、

・11月から連載開始。

・異世界ファンタジー。

・連載中。

・参加時、五話以下(2万字以内)

みたいな条件です。実際にこの企画は立ち上げました。たぶんこんな条件だったと思います。


御覧の通りで、タイトルもまんま『新連載異世界ファンタジー応援企画』です。


なかなかな方が集まりました。

ジャンルが恋愛!

まず、企画のタイトルが見えてません!


話数が120話ぐらいあって、一年ぐらい前に完結済み。

……新連載はどこへ行った?


これがね、10月開始で8話3万字とかなら、私は気にしません。

これぐらいなら誤差です。

ジャンル違いはちょっと違うかな?と思うんですが。


当然、ちゃんと要件を満たしてる方もおられます。

この時は5割ぐらいでしたかね 笑


他にも色々ありました。

今回、創作論集合!って企画やってますけど、恋愛作品でご参加してる方がおられます 笑

これは押し間違いかな?とも思うんですが。


参加要項はよく読もうぜ?とも思うんですが、これって姿勢であると同時に能力としても読めたほうがいいよ、って思います。


思うに、読む力って需要を掴む力です。

読み取る力と言い換えてもいいかもしれません。


売れてる方って、ゲームを題材にしたとすれば、そのゲームのおもしろい部分を上手に掴んでおられて、枝葉末節というとゲームに悪いかもしれませんがそういう部分に上手くオリジナリティを注ぎこまれてます。

だから、馴染みがあるのに、新しいっていう感覚が生まれます。


仕事してる方なんかはそういう体験があるんじゃないかと思いますが、こっちの話を察するのがすごく上手い方と、びっくりするぐらい話が通じない方がいます。


接客業的な話をするとクレーマーって後者です。

何を言っても話が通じない。自分の言いたいことと聞きたい答え以外、チャンネルがないんです。

だから事前の注意事項とかも全然、読まないし、聞きません。

だから、壊れたと壊したの区別がつかないんですよね。

壊れたって普通に言われます。いやね、こういう使い方しちゃダメって書いてあるでしょ?って説明しても、なんやかんやと意味の分からんことを言われる。

不良品だったとか。

聞けや!!ごらあっ!!って怒鳴るわけにはいかないのが、日本の接客業の辛い所でもあります。


……それはともかくとして、需要の話です。

自主企画なんてこんなに需要が分かりやすい場面他にないだろうって言うぐらい分かりやすいです。

タイトルが需要なんですから。


自主企画って前回言ったところの、営業って側面が強いわけですが、営業って基本的に需要を聞くことです。

需要を無視して、成立する営業ってありません。


ありませんと言い切ると、公共のなんちゃらとかって例外がありますけど、ごく普通の資本主義的なビジネス同士での営業では、需要を無視して成立することってまずありません。


例えば、猫が好きな人に、『犬を飼ったら何をしたいですか?』ってアンケート出しても、クリティカルな回答は得られません。

『冬で冷え性がねえ』って言ってる人に、首掛け扇風機の良さを説いても、伝わりません。


逆に『自分に全く興味がない人なんだな』って、スルーされる要因になるぐらいです。


人間て、インプットがあってアウトプットがある動物です。

英語を話すか、日本語を話すかは、周りが何語で話しているかで決まるのが人間です。


だから、読む力、読み取る力を軽視して、需要を掴み損ねたままインプットすると、当然、需要を無視したアウトプットがされます。


「こんなもん誰が買うんだろう?」ってお店で思ったことありませんか?

需要を満たさないと供給は成立しません。


需要を掴んだ結果、その需要に応えたくないって場合はあります。

違う提案がしたいんだよね、って。


その場合、需要がないことを理解したうえでの供給になるので、当然、アピールの仕方が 変わります。

古い話ですが、有名なのが『雪見大福』です。

冬にアイスは売れないと言われていた時代に『こたつで温まりながら、食べませんか?』っていう提案をして大ヒットしました(確か 笑)。

これは冬にアイスクリームは売れないっていう常識を覆すほどの大事件になったわけです。


さて、例によって話が散らかってきますが、タイトルの回収に移ります。


読まなくてもいいと思うんです。別に。

じっくり読み解くことに無理に時間を割く必要はありません。


でも、チラッと見た時に、その話の要所を押さえる力はあった方がいいです。

十人に聞けば、十人がそりゃそうだと答えるような理屈でしょう。


この時の要所っていうのは自分にとっての利益、不利益じゃないんです。

それも大事なんですけど。

相手が何をして欲しいのか、どういうものを望んでいるのか、繰り返しますが、そういう需要です。


投稿サイトでのPVって、需要の公約数の大きさが間口の広さ、その需要に対するこだわりの強さが引き込む力の強さであろうと思います。


見える需要を敢えて外して、隠れている需要を発掘するにしても、結局、需要を見極める力がないと成立しません。

ヒット作を手本にして書くにしても、それのどこが求められて受け入れられているのかという、やはり需要が掴めないと、出来の悪いコピー品というレッテルを貼られることになります。


料理や掃除、勉強もそうなんですけど、やらなくてもいいけど、出来る方がいい。


読む力。

書く上で、読まなくてもいいけど、読めた方がいい。


自主企画を通じて、強く感じました。

私の需要を満たしてくれよ!!という叫び声とともに 笑


自主企画にお付き合い頂いている皆様には本当に感謝です。

ありがとうございます。



次回は、これも気になる、創作論の信憑性と期待値について。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【PVよ増えろ!!】〜カクヨムを斯く読む〜 2 石の上にも残念 @asarinosakamushi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ