じいちゃん家に帰省した日に、放火された話
ぶちお
第1話
20年以上前、私・小鳥あるみが高校生の時。
母方のじいちゃんの病状があまり良くないと、母の百合から教えられた。
田舎に帰る回数も少なくなっていたけど、もしかしたらじいちゃんが亡くなってしまうかもしれない。そうなる前に、1度顔を見に行こうとなった。
夏休み期間中で私はバイトもなく、母の百合と2人で帰省することが決まった。
帰省はいつも母の運転で数時間かけて行くのがお決まりで、この時も何回か休憩しながら長いドライブを楽しんでいた。
数年振りの再会にわくわくする。
じいちゃんの見舞いは少し緊張するけど、同世代の従姉妹達がどんな風になっているかな。お互いの学校で流行っていることも話したい。
顔も大人っぽく変わっているかもしれない。
いや、自分も変わっているかな。気恥ずかしさがどうしても残る。
不思議な気持ちを抱えたまま、じいちゃん家の最寄り駅を通過する。
街並みは変わっているけど、なんとなく覚えている古い商店が角に見える。
そこを曲がって小道を進めば、もうすぐじいちゃんの家だ。
車を家の前に駐車すると、伯母さんと従姉妹の大鷹ふみが出て来てくれた。
「やんだ、車で来たの~大変だったべ~」
「あるちゃん、久しぶりだな~」
2人の方言が懐かしい。
百合もすぐに方言に切り替えて、挨拶をしている。私も小さい頃に覚えた方言の抑揚を思い出す。
私も拙いながら、ここでは自然と方言を話してしまう。
家に荷物を置いてすぐ、じいちゃんが入院している病院に行くことにした。
車は伯母さんが運転、助手席にふみ、後部座席に私と百合が乗り込む。
車内でじいちゃんの様子を聞いたけど、あまり病状がよくないというのは変わらなかった。
百合は実の父の状況を聞いて、酒も煙草も好きだったから驚かないわと笑っていた。
病院に入ると、通い慣れているふみが、真っ白い廊下をずんずん進んでいく。
「いやぁ~あるちゃんが来てくれてじいちゃん喜ぶべな~」
置いていかれないように後をついていく。伯母さんと百合も後ろをついて来ている。
最大6人が入れる大部屋の病室、窓際の左奥がじいちゃんのベッドだった。
ベッドを起こしながら、私達の来訪をふみがじいちゃんに告げる。
じいちゃんの横に立ち、百合と並んで挨拶する。
「なんだ、あるみ。また太ったか~おぉ、百合も来ったが」
いつもの軽口がじいちゃんらしい。
でも、容態が悪いのは素人目にもわかった。
髪がボサボサで、肌は黄色く、やつれていた。
「したら久しぶりに家に帰って、みんなで過ごさないとな~」
「じいちゃん、今日は帰れねーぞ」
ふみがじいちゃんの体を支えながら言う。
「なんだべ、全然平気だ」
会話の途中、急にじいちゃんが吐血してびっくりした。
横からサッと小さい桶のようなものをふみが差し出して、じいちゃんが吐く血を受け止めている。
ごぽ、ごぽっと、黒い血を吐いているじいちゃんを見て、体が動かなかった。
ひとしきり吐くと、ふみはじいちゃんの口を拭いて、廊下にいる看護師さんに声をかけながら血の入った桶をもっていく。
これがじいちゃんの現状なんだと思い知らされた。
百合は感心したように伯母さんに言う。
「ふみも、慣れったんだな」
「んだ、家で介護してる時も朝から晩まで付きっきりで世話してたからな」
ふみが戻ってくる。
「今日はこれで帰っがら。また来るな、じいちゃん」
「あぁ、あんがとな。ふみ、あるみ、百合も気をつけろよ」
じいちゃんは私達が見えなくなるまで、気をつけろと何度も繰り返していた。
「やっぱ、百合ちゃんやあるちゃんに会えて家さ帰りたくなったんかな」
帰宅の車中で、伯母さんは言った。
「実の娘と、一番期待しっだ孫だからな」
百合も誇らしげに応えている。
でも、私はじいちゃんが吐血した姿が脳裏から離れない。
何もしてあげられなかった。何かしてあげられたのではないか。
同世代のふみは、あんなにテキパキ対応していたのに。
介護が必要になったじいちゃんの世話を一番看ているのがふみだと言っていたが、純粋に尊敬した。
家につくと、ばあちゃん、伯父さん、従兄弟のゆうちゃんが待ってくれていた。
一番上のお姉ちゃんは学校の合宿で不在、会えなくて残念だ。
建て替えてからまだ1〜2年の家、新築の空気をまだまだ感じられる。
以前の家は、昭和レトロが詰め込まれたような造りで雰囲気が大好きだったけど、新しい家の方がもちろん暮らしやすい。
祖父母との暮らしも考えて、バリアフリーになっている優しい家。
ばあちゃんはこの頃から認知症が始まっていて、自分の娘や孫のこともあまりわからなくなっていると聞かされていた。
私のこと誰だか分かる?とか、ばあちゃんの記憶を試すようなこと言わないようにねって伯母さんに言われたのもちょっと悲しくなった。
数年来ないうちに、田舎の事情も色々と変わっていた。
夕食を囲み、懐かしい時間を過ごす。
ガレージ上を改造した秘密部屋はまだあるらしく、食事の後はそこを探検しようと従兄弟と約束した。
近況を話して、笑って、秘密部屋で懐かしいゲーム機を発見して対戦して、楽しい時間を過ごす。
多少変わったことがあっても、やっぱり田舎のこの空気が好きだ。
楽しい時間はあっという間で、夜になる。
今回の帰省は、じいちゃんの顔を見ることが目的なので、1泊して翌日には帰る予定だった。
出来ることならみんなで夜更かしして、あれこれと楽しみたかったのだが…
田舎の人の生活サイクルは変わらないようで、みんなすぐに寝室に下がってしまう。
1階の客間には百合、祖父母の部屋にばあちゃん、
2階の自室へ伯父さん、伯母さん、従兄弟たち。
「あるちゃん、鍵は閉まってるから電気だけは確認してから寝てな」
9時を過ぎる頃には、ばあちゃん、伯父さんと伯母さんが自室に戻っていった。
11時を過ぎたらもう深夜という概念らしく、気付くとリビングには私だけになっていた。
いつも家にいる時と同じように、深夜バラエティを堪能する。
みんなを起こさないように、笑い声をこらえながら音を絞ったテレビを見る。
1時頃にはやっと睡魔がやってきたので、百合が寝ている客間で私も大人しく寝ることにした。
夜中の2時過ぎ頃。
室内にぴよぴよぴよぴよと鳥のさえずりが響いている。
もちろん、本物の鳥が鳴いているわけはない。
どこから鳴っている音か分からず、暗い中で体を起こして見回してみる。
隣では百合がいびきをかいて寝ている。
客間の横のふすまを挟んで、祖父母の寝室がある。
何やらばあちゃんが言っているようで、声が聞こえる。
「ばあちゃん、この音さ何?」
電気もつけないまま、ばあちゃんに声をかけながらふすまを開ける。
暗闇の中でウロウロしているばあちゃんがいた。
私の声は届いていないのか、何か言いながら辺りを見ているようだった。
鳥のさえずりが鳴り続ける。しばらくしても、2階にいるみんなが起きてくる様子もない。
百合も眠りが深いから、起きる気配もない。
とりあえず鳥の音は無視してこのまま寝ちゃおうかと思った時、玄関の扉を叩く音と
「家燃えてますよ!誰かいますか、燃えてますよ!!火事です!!!」
という女性の声でいっきに覚醒した。
百合をたたき起こす。
「なんか、外に人いる。家が燃えてるって言ってる。よくわからないけど外出よう、見ないと。早く!」
私のテンパった様子に、百合も飛び起きて一緒に玄関に向かう。
玄関のすり硝子越しに、誰かが扉をドンドンと叩いているのがわかった。
手探りで玄関の明かりをつけて、扉をあける。
若い女性が1人、見覚えのない人がいた。
「家、燃えてるんです。とにかくこっちさ来てください。燃えてます!火が!!」
急いで靴を引っかけて、彼女が言う方向に行くと、家の下の基礎のところから小さい火が見えた。
私は家の外にある水道の蛇口をひねる、百合が水道から水を手で汲んで走る。火に水をかける。
水道の下に小さいバケツを見つけて、それを使う。水を入れては火にかける。
その作業を何度も繰り返す。
火の近くにもう1人女性がいて、携帯で消防車を呼んでくれていた。
私はここでやっと自分がやるべきことを理解する。
2階で寝ているはずの従姉妹達を起こさないと!ばあちゃんもまだ中にいる!
家に戻り、玄関からすぐ右手の階段上に向かって声を張り上げる。
「伯父さん!伯母さん!ゆうちゃん、ふみちゃん!起きて!!家燃えてるって!!早く!!出て!!!」
この時、天井にうっすらと白く煙がたまっているのがわかった。
匂いや刺激はないけど、これは本当に火事だと認識する。
この時のことはあまり正確に覚えていない。
気付いたら家族全員が寝間着の状態で、家の前に突っ立っていた。
火は百合と女性の助けでほとんど消えているように見える。
消防車が来る。
伯父さんが火が出ていた方へ案内する。
火は消えたように見えても、まだ燻っている可能性もある為、消防隊の人達が調査を進める。
その様子をぼーっと見ていたら、隣にいたふみが言う。
「犯人は富吉だ」
ふみが、これは放火だと断定して警察を呼ぶ。
どうして、放火と言えるんだろう。ボヤの可能性だってあるのに。
というか、普通は失火だと思うのが普通じゃないだろうか。
呆けながらも、ふみの強い断定が気になった。
夏でよかった。
薄着のまま外にいても、寒くない。
冬だったら、こんなにぼけっと出来ていなかっただろう。
そう、夏。
冬と違ってあまり乾燥しない季節。
火事の原因になりそうなものは近くにない。
家の基礎部分から出火…
確かに妙な感じもする。
消防の人達が、女性2人に事情を聞いていたから耳をそばだてる。
彼女達は夜遊びをして、家路につくところだったらしい。
田んぼに囲まれた田舎の夜道、急に視界に入ったオレンジの明かりが気になったそうだ。
近づいてみると明かりだと思っていたのは火で、家が燃えているとわかり、扉を叩いて消防に連絡してくれたと。
盗み聞きしながら、夜遊びしてくれた女性2人にめっちゃ感謝した。
彼女達が気付いてくれなければ、気付かないまま火は大きくなり、燻されて、全員が焼け死んでいた可能性だってあった。
大人達は、彼女達にありがとうと何度も頭を下げている。
そして伯母さん達は、私と百合にも感謝しまくっていた。
「2人が泊まりに来てくれてなかったら、死んでたかもしんね」
「ほんと、たまたまいてくれたから助かった。恩人だな」
私が暗闇で聞いた鳥のさえずりは、インターホンのチャイム音だったらしい。チャイム音は1階にしか流れないように設定されていた。
私と百合が1階で寝ていたからチャイム音に気付き、来訪者の声にも気づくことが出来たのだ。
警察がきて、明け方まで事情聴取された。
私と百合はよそ者だから主な説明は伯父さん達に任せて、横で静かに聞いているだけで済んだ。
ふみは警察に何度も富吉が犯人だと言っていた。
雷原富吉は、隣に住む老人だった。
70代、男性。独り身で、随分昔からじいちゃんと因縁があったとこの時に初めて知った。じいちゃんととにかくことあるごとにバチバチだったそうだ。
そんな人が隣に住んでいたとは。
建て替える前の家の間取りだと、じいちゃんの部屋の縁側からブロック塀を挟んで富吉の家があった。塀越しの罵倒の応酬も何度もあったとか。
かたや家族に囲まれて、新しい家に建て替えたじいちゃん。
かたや1人で築何十年も経つボロボロの家に住んでいる富吉。
富吉の住居も家主が取り壊しを決めているのに、富吉が出て行かずに困っている状況だったらしい。
以前、脅迫状が送られてきていてふみは警察に届けを出していたことも聞いた。
証拠はなく犯人を見つけるにはいたっていないが、こんなことをしてくるのは富吉に違いないというのがふみの推理。
どういう内容の脅迫状だったかを聞こうとは思わなかった。当時のことを説明しているふみの表情からして、とても嫌な思い出に違いない。
警察も脅迫状の届けがあった家が、放火されたとあって、しっかりじっくりと聴取に時間をかけた。
夏の朝日は早い。
ふと病院で、じいちゃんが「気をつけろ」と言っていたのを思い出す。
虫の知らせがあったのかな。
何杯目かわからないお茶をすすりながら、微睡んでいた。
数時間前の出来事なのに、もうかなり遠い記憶になりかけている。
お昼過ぎ、警察が富吉に話を聞きにいくらしいとふみに起こされた。
いつのまにか寝ていたらしい。
全身が妙な疲れでぐったりしていたが、富吉の名前を聞いて飛び起きる。
「え、富吉の家に警察?」
「そそ、とりあえず話聞いてみるって言ってた。ほら、こっちから見えっぞ」
ふみと一緒に階段の踊り場の窓から並んで顔を出す。
ふみの案内通り、ここからだと富吉の家の玄関部分が見える。
富吉の家はトタン屋根の平屋、昔は同じ形の家が数軒あったと思う。富吉以外の住人は既に退居して、家も取り壊されているからだろう。
私が寝ている間に、事件は動いていたのか。こんなに早く??日本の警察優秀すぎる!
富吉家の玄関前には、一目見て警察とわかる格好の人が数人いる。
中には盾やさすまたを持っている警官もいた。
「密着警察24時状態じゃん」
「ほら、あそこでカメラで録画してる警察もいっぞ」
ふみの指す方向にはカメラを構えている警官がいる。
何かあった時の証拠映像にするためか。
ここまでしっかりと準備した警官が何人も玄関先にいたら、誰だってびびると思う。すでに富吉は危険人物という認識をされていたのかもしれない。
退去勧告を無視、隣家住民への嫌がらせ、脅迫状と放火の疑い。
うん、十分に警戒すべきじいさんだと思う。
富吉がどんな人間なのか一目見たい。
野次馬をするなんて恥ずかしいと思っていたけど、今回ばかりは好奇心がかった。
警察の準備が整ったようで、警官数人が前に出て富吉の家の玄関をノックする。
引き戸がガタガタしながら開く。
ここからだと、富吉の顔は見えない。
警官が玄関で富吉と会話をしているような雰囲気。
すると、突然大きな声が聞こえて数人の警官がなだれ込む。
さすまたが家の中にぐいっと入れられて、騒然とする。
「火だ!」
「おさえろ!」
「ガスあっぞ!」
男性の怒号が響く。
「火、っていった?」
「バカだ、富吉。警察さ火つけようとしたんだべ」
ふみは眉間にしわを寄せて、冷たく言い放った。
富吉はすぐに逮捕となり、連行。
停車していたパトカーにすぐに乗せられてしまって、姿を見ることはできなかった。
警察に危害を加えようとしたことで逮捕、公務執行妨害とか?警察で後から放火についての聞き取りが進められるのだろう。
ふみと一緒に、富吉の家の前に向かう。
残った警察が富吉の家に入って捜査をしているようだ。
もちろん、一般人の私達が規制の中に入れるわけはない。
近くにいた温和そうな顔をした警官にふみが声をかける。あ、この人がカメラをセッティングしてた人かと時間差で気付く。
「さっき、何があったなや。富吉、火持ってた?」
「う~ん」
私達が隣に住んでいる人だと知って、少しだけ教えてくれた。
富吉は玄関で話していた警官に向かって、ライターの火をチラつかせてきたそうだ。
ガスタンクも玄関脇にあるのに、裸火を見せてきたというからこわい。
ガス爆発を本気で狙っていたとは思わないけど…
ただの脅しなのか、何も考えずに抵抗した結果なのか。それとも自分もろとも吹っ飛ぶ覚悟があったのか。
富吉が火を見せた時点で、突撃となったのは当然の結果だろう。
ひとまず、狂気の隣人が警察に連れていかれて安心した。
夕方には帰路についたため、私がみた事件はここまで。
人がいるとわかった上での放火の罪はとても重い。
でも富吉は高齢だったし、きちんと罪を償えるのかはどうなんだろう。
1人のじいさんが7人を火で殺そうとしたのだ。それは事実。
しっかりと罰して欲しい。
うがった見方をすれば、家を追い出されて途方に暮れるより、罪を犯して刑務所行きを希望したんじゃないだろうか。
富吉の終の棲家が刑務所になるだろうし。
後日、地元の新聞に放火事件は小さく報じられたこと、他にもその後にわかったことをふみが教えてくれた。
あの放火の夜、私がリビングでテレビを見ていた時に、富吉は火をつけようと近くをうろついていたらしい。
何度も下見をしていて、リビング下の基礎部分の格子から火を入れようと決めていたとか。
富吉の供述通り、出火はリビング下の軒下だった。
いつもなら住人が寝静まっている時間にリビング近くに行ったものの、人がいる気配に気付いて引き返したらしい。
もちろん、カーテンの向こうに放火犯がいるなんて知る由もなく、私はテレビを見て笑っていたのだが。
私が寝た後、リビング付近に来た富吉は放火する。
ふみがじいちゃんに、富吉の逮捕を伝えた時も被害者が出なかったことをじいちゃんは喜んでくれた。
あの日、病室でじいちゃんが感じた不安。家に帰りたいと繰り返していた。自分が家と家族を守りたいと、何かを感じていたのかもしれない。
まさか、私も帰省した当日に放火されるとは思わなかった。
長年、じいちゃん家と隣人の間にトラブルがあったのも知らなかった。
時が経つにつれ冷静になった伯母さんは、まだ新しい家が台無しになったと嘆いていた。
誰も死ななくてよかった。
私にはなんのトラウマも残らなかった。
じいちゃんはあの件から数ヶ月後、亡くなってしまった。
法事で訪れた時には、富吉が住んでいた家は取り壊されて跡形も無くなっていた。
じいちゃんは、私達の安全を見届けて天寿を全うしたのかもしれない。
今日も、じいちゃんが守ってくれている、そんな気がしている。
じいちゃん家に帰省した日に、放火された話 ぶちお @buchio_torisuki
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