第3話 カラオケは私の墓場

ピピピッ、ピピピ


うるさい……


普段は目覚ましが鳴る前におきられる私だけど、今日だけはほんっっとうに

昨日の夜はから目が覚めて



いたなんてことはなく、ベットインしてすぐスヤァしたのに!!??


寝すぎだ……


ピピピピピピッピピピピピピ

いい加減うっさい。


少し乱暴に目覚ましを止める。


体を起こしふわぁ〜と欠伸を噛み殺しながら体を伸ばす。(少しでも長くなりますように)


「あー、あー」

喉は枯れてなさそう……。昨日何曲か練習してたからっ(失態は置かせぬ……(フラグ??))


冷たい水で顔を洗い、目をぱっちりと覚ます。


まだ、5時半なのでいつものルーティン通り数学の予習を進める。学校の授業よりも先に進むことで効率よく勉強できるのだ!!これもあいつに勝つため……。


カリカリカリッ

時間を忘れて、ページをめくり勉強を進めていく。

たまにだるくなる時もあるけど、そんな時はモチベーションであるあいつを思い出して、気持ちを燃やすんだ。


7時に差し掛かった頃


バタバタと母が起きてキッチンへと向かう音がした。


「おはよ」

『おはよう。イヴ、今日も朝からえらいわね。流石、ママの子よ。』

「何も、普通のことだよ。お母さん。今日は友達と遊びに行くからね。」

『あら、そうなの。夕ご飯までには時間のゆとりを持って帰ってくるのよ。今日のご飯は、勉強も遊びも頑張れるようにイヴの好きなだし巻き玉子と赤味噌の味噌汁と作るわね。』

「ありがとう。お母さん。」


一度だけ、9時まである友達と遊んでいたことがあった。

その時のことはもう思い出したくもない。


とりあえず、そろそろ服を着替えよう。


持っている服を見て


ハァー とため息を着く。


何気に私服で会うのは初めてなのだ……。

前一度美玲と一緒にカラオケに行った時は、土曜授業だった時だったから制服だった。


どうしよう。

私はあまりオシャレだったり、かわいい服も持っていないし、トレンドも全くと言っていいほど分からない……


春だから基本どんな服でも行けるけど……

母に聞くと言うてもあるが……

センスは壊滅的だ。

そして、その血は私にも流れている……


無難に黒ニットにジーパンを合わせる。

普通だ……。


メイクはしたことない。日焼け止めとリップだけをとりあえずつける。あいつはめちゃくちゃかっこよく決めてきそう。えやっば。落ち着け自分。


髪の毛は、まぁ適当にとかす。あんま結べない長さだし。アイツみたいに絹のように綺麗だったら、結ばなくてもきっと輝いているのだろう。


あいつとの約束は11時半からなのでまだ、時間はある。


朝食を食べ、勉強を再開する。

再開するはずだったんだけど


胸が弾んで、何を歌おう??、この服で本当に大丈夫かな??どんな格好をしてくるんだろう?カラオケ2人密室!!??(落ち着け自分)


色々頭に浮かんできてなかなか集中できない。

ううっ


何とか邪念(??)を打ち払って、頑張る。






じゃあ、いってきまーす!

時間には余裕を持って家から出た。

待ち合わせ場所までは自転車で30分くらいだ。


ふん、ふーん♩


軽く鼻歌を歌いながら、自転車を漕いでいく。

ギアを全く変えていないのに、普段よりも軽いペダルをすいすいと漕いで行く。



『今日の天気は快晴!!でも、急な天気の変化に注意かも』


集合場所には、45分前に着いてしまった。

早すぎるかな。


ん。


んんんんん?????


あそこに輝いて立っている世界一いや、宇宙一かっこいくて)))ゴホンゴホン


なんであいつがおるん?????


45分前やぞ。45


いつからいたの?????


てか私服そうなんだへぇー。

なんなんだ。脚長すぎだし、かっこいいし、なに??語彙力が足りないわ。誰か私に語彙力をっ


待て待て待て。コートもいい。ロングブーツっ。髪の毛編み込んでいらっしゃる。私のためにそこまで??!!ファンサか??私のためにそんなに……waitwait。いいんだけど、は自分に似合うの分かりすぎてない。ねぇねl神かよ。ハァー良すぎ。盗撮してえ……

っは自分落ち着け。何を言っている??


待て待て待て待て待て待て。

くろーずあっぷ いあー

お耳になにか着いていらっしゃる??!!


チェーン?鎖??

イヤーカフ&イヤリング。


ふっ

ふぇ


ガクンッ


ふわぁー(魂が抜ける音)


まって、始まる前から死ぬッッッッッッ



次回『カラオケ着いたよ 。残機 ー∞』





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絶対可愛くて天才で努力家なあいつを振り向かしてやるんだからね! 燐紫 @Rinshi_

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