第2話 イブの独白

だんだんと桜のピンク色が若葉の青緑色へと変わるこの季節に

突然だが!!!!!!!!!!!


自己紹介から始めようかな


私の名前は「如月 イブ」

今、私立の(自称)新学校の女子校に通っている高校2年生で2ーA所属。

御三家と呼ばれる女学校で歴史も結構あるんだ。確か創立180ぐらいだったかな。

秘密の花園……なんてことは無いが

色々伝説とか七不思議があるらしいよ。

カフェテラスとか、売店もある。

私立だから暖房、冷房も充実してて結構幸せ



身長は148cm 両親はもっとあるのに……

でも、まだきっと希望はある!!!!!!!!!!!?ハズ……

牛乳飲んでるし!!!大学生から大きくなることもあるしっ



この身長のせいでよく撫でられたり、子供扱いされる……

あいつにもよく可愛いとか……

絶っったいお世辞に決まってるけど

(だって美玲ちゃんとか他の人にも言ってるし)


可愛いって言われるのは、いや、、嫌じゃにゃいけど……

かっこいいとかっっ、なんかもっと大人っぽいのあるじゃんっ


17歳はもう子供じゃない!!



はぁっ、はぁっ

すーはー

落ち着きました。すみません。


えっと、私はちっさい頃から『 いい子』でした。


母親は小さい頃は専業主婦だったけど、今は料理人をやっていて、父はよくわかんない。父は超がつくほどのツンデレ。

夫婦仲は良好で何一つ生活には困らない、むしろ充実しすぎている生活を送ってきた。


小さい頃から、塾も何も行かず母親や家庭教師に教えて貰って、常に上位をキープし続けてきた。


学校の先生からも信頼されて、学級委員やら、美化委員やらの委員長とかも色々やっていた。


ほんとに小さい頃は口が悪くてよく、男子と喧嘩とかをしていたけど、小学校の高学年になる頃には、品行方正で、メガネをかけたパッとしない真面目ちゃんになっていた。

分かりやすく言えば、

「ちょっと男子〜、掃除してよ」

的なタイプの人間だ。


でも、ちょっと厨二病にはかかっていた。

あのころ作ったアレやそれはいつか燃やそうと思っている。

見られたらタヒんじゃう。


友達もいたし、楽しい毎日を送っていた。





でも、どこでひん曲がってしまったのか分からないけど、私はめんどくせえやつになってしまった。



どうしてなんだあああああ。


我ながら卑屈になりすやくて、めっちゃ嫉妬する。

隣の芝生は青いを越して赤いの!!!!!!!!!!!

真っ赤か!!!!!!!!!!!


あいつのこともちょっと仲良くなってから、めっちゃくちゃ嫉妬するようになっちゃったじゃん。


でもっ、好きかもしんんない

てか好きって何??わかんねええよ


生まれてから17年恋というものを書物から読んだことしかない。


ところが最近変なんです……


なんか、ね

目で追っちゃったり、

動悸が激しくなったり、

なんか色々想像しちゃったり、

もっと近づきたいとか……


初めは家庭の健康診断書を読んで、

不整脈とか、バセドウ病とか考えたけど、


恋愛書物にあったものに似てるからこっちじゃねっっっっ

ってなりました。


いや、まだ断定はできないけど





もしやこれは''推し''という気持ちなのか???



だめだ。考えがまとまらない……


一旦寝よう……

寝る子は育つって言うしね。


おやすみ……








あ、アムから○INEきてる。


ん??んんんn?????



「テストお疲れ様!!

きっと大層おつかれでしょう……

ふっふふ、そんな君に優しい私が天にも登る提案をしよう


今度空いてる日はあるかい」


カタカタカタカタ


「明日の土曜授業の後は空いてるよ」


ポンッ

「デート行こ♡」


はぇ

はああああああえええ

デートとかすぐ言うななあああ

こいつ遊びか??遊ばれてるのか??


あ、いや冷静に考えたら普通に''遊び''のお誘いだな……


あー行きたいな……




「えーどこ」



自分っ!!??正直になれ!!??

スタンプ1個で済む話ゾ!!


「カラオケデートなんてどう??

ストレス発散できていいんじゃね」




こいつは、自分の歌の威力をわかっていねえええ

私、美玲ちゃんと3人で行った時ですら意識を保つのに必死だったぞ!!

普段からは想像できないような超美声のハイトーンボイス、ちょっと吐息の入ったような妖艶な声、カワボ


かーらーの!!!!!!!!!!!

超低音ボイス


なんど気を失いかけたことか……

私のHPはもうゼロだよおおおおお


2人っきり??嘘だろ


んんんん、行けーーー!!!!!!!!!!!


「いいよ。行ってあげる」


行ってあげるッなんで上から目線なったねん自分


落ち着け??はぁ


「じゃあ、10時に学校近くの駅集合ね!!

可愛い格好期待してるよ♡」


約束しちゃった……どうしよう!!!!!!!!!!!


かわいい服なんてないよっ

母親のセンスで選ばれた、ユニ○ロとかしま○むらとかしかないっ



次回「イブ天に登る デゥエルスタンバイ!」










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る